片山佳代子

マハトマ・ガンディーの糸紡ぎの思想に出会って以来、生活に必要な物をできる限り手作りする…

片山佳代子

マハトマ・ガンディーの糸紡ぎの思想に出会って以来、生活に必要な物をできる限り手作りすることを通して、いのちを生かす社会を作っていきたいと願っています。ホームページ「いのちの経済:ガンデーと糸紡ぎ」https://gandhi-spinning.jimdofree.com/

最近の記事

家事こそ生きる営み

家事の分担という話題では、いかに家族の協力を得るか、いかにサービスを上手に利用するかという議論になりがちだが、私はもう少し広い視点で分担ということを考えてみたい。 家事とは何か 人が生きるには、食べ物を食べ、清潔な衣類を身につけ、片付いた部屋で過ごし、夜は清潔な環境でぐっすり眠ることが大切だ。だから、料理、洗濯、掃除をすることになる。もちろん子供を育てたり、年老いた親の介護も必要になってくる。これらすべてを家事と呼ぶなら、家事とは、人が生きていく上で不可欠の営み。エッセン

    • 命は自由のために

      ナワリヌイ氏死亡の報道に接して、心に浮かんだのが、映画『独裁者』のラストシーンの演説です。 続けて、チャップリンは映画の中で、私たちは、人間であることを忘れないようにと訴えかけます。家畜やロボットではないのです。人間としての心を忘れないようにしたいものです。 使命とは命を使うと書きます。この与えられた命を何のために使うのか?? 独裁者の奴隷となるのではなく、自由を勝ち取るために命を使いたいものです。 ナワリヌイ氏の死を悼んでいるロシア国民が大勢います。このようなロシア人

      • 農民デモと民主主義

        農民デモ 増税や補助金のカットに抗議して欧州全土で農民が抗議の声をあげています。 抗議は欧州全土へ拡大 安価な輸入品に押され、物価が高騰しているわけですから、農家の抗議は暮らしを守るための当然の要求ですし、各国で農業を生業とする人々の暮らしが守られるように措置を講ずることは、必要なことです。 しかし、それが排外主義へとつながらないようにすることもまた重要です。 自らの生活が苦しくなってくると、原因探しが始まり、あいつのせいだとある集団が悪人に仕立てられてしまうことがあ

        • 記録し伝え、そして待つ!!

          赦せないものでも赦すしかないと以前の記事に書きましたが、それは泣き寝入りではありません。 ホロコーストも原爆も記録し、伝えているから、その悲劇に思いをはせ、2度と同じ悲劇を繰り返してはならないと、心に刻むことができるのです。 だから、忘れてはならないのです。 赦すことforgiveは、究極の与えることgiveであり、忘れることforgetは究極の獲得getだと以前に書いたとおりです。 記録し、伝えることは癒しにつながります。 待つことの意義 信じて待つということが、人間

        家事こそ生きる営み

          たまたま日本人

          昨日は、クリスマスソプラノコンサートに行きました。 ピアニストは矢野裕美さん。 ロシア人のご主人のバラライカの演奏もありました。 https://church.ne.jp/yanahara/2023yanahara12gatu.pdf 「ロシアでクリスマスの時期になると、みんなが音楽を奏で楽しく踊っていた」と挨拶されピアニストの矢野さん。 短い挨拶の言葉でしたが、背後には万感の思いが溢れそうになっているのを感じました。 報道だけに接していると、ウクライナの人々が犠牲者で

          たまたま日本人

          ガンジーの志を継ぐ者たち

          民衆に銃を向ける兵士たちの心に、非暴力を伝えていけるかどうかが、鍵!! 大きな力を発揮する非暴力 このNHKの番組では、ガンジーの非暴力思想が紹介されていました。トルストイからガンジーへ、そしてキング牧師、フィリピンのベニグノ・アキノ氏、ミャンマーのアウン・サン・スーチー氏へと受け継がれていく非暴力。非暴力に目覚めたときの民衆の力は、大きな効果を発揮します。 フィリピンでは、非暴力の修道女たちから花を受け取った兵士が、民衆側に寝返り、マルコス大統領は国外に脱出します。

          ガンジーの志を継ぐ者たち

          赦せないものを赦すこと

          前回は、畑の作物が動物などによる被害に遭うだけで、悲しかったりすると書きましたが、戦火の中で土地を追われ、肉親を失った人たちの悲しみ、憤りはどれほどでしょうか? 赦せないものを赦すことはできるのでしょうか? 今回はイスラエルとパレスチナの戦いについて触れながら、そのことを考えてみたいと思います。 英語版の表紙の写真にあるような壁によって、パレスチナの人々の移動が制限され、農民と耕作地が分断され、農地や水資源を没収されるなど人権が侵害されています。 カーター元大統領はこの著書

          赦せないものを赦すこと

          答えを生きる

          前回の記事では、 日本の農業を守ることは、消費者を守ることであり、そのためには、政府による支援が必要だと、記しました。 しかし、政治が悪くても、私たちが答えを生きることはできるはずです。 家庭菜園から始めよう 小さな土地があれば、タネを蒔くことができます。育てた野菜をいただくことができれば、その分だけ、確実に自給率は高まるのです。 それを多くの人が実行すれば、意味のあることになるでしょう。 そして、なんといっても楽しいことです。 うまくいかなくても、タネを蒔き続けよう

          答えを生きる

          農家と消費者は運命共同体

          hps://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/MVV5LQ387X/ 以下のNHKスペシャルは衝撃的内容でした。 この番組を見て思ったのは、税金を使って農家を守ることは、日本人すべての命を守ることにつながるということ。 なぜなら、緊急事態が起きて、輸入が止まる可能性が増大しているので、日本の農業の衰退が進めば、日本で飢餓が発生してしまうから。 日本の農業を守るためには、生産者が生活できる農業所得が必要。 コストに見

          農家と消費者は運命共同体

          糸紡ぎ講習会

          11月22日(水)9時半から12時  場所;久米南町  参加費:500円 初心者を対象に少人数で行います。 講習会終了後は、道の駅久米南で昼食予定。(希望者のみ) 参加希望者はリンク先のお問い合わせ画面より、ご連絡ください。

          糸紡ぎ講習会

          この季節にひまわりが咲きました。夜は5度くらいに冷えますが、日中暖かいので、咲いてくれたのかもしれません。異常気象のなせる技でしょうか?ほうれん草などは種まきの時期に暑くて苦戦しましたが、このひまわりのように、環境が変化しても精一杯花を咲かせる生き方を目指したいものです。

          この季節にひまわりが咲きました。夜は5度くらいに冷えますが、日中暖かいので、咲いてくれたのかもしれません。異常気象のなせる技でしょうか?ほうれん草などは種まきの時期に暑くて苦戦しましたが、このひまわりのように、環境が変化しても精一杯花を咲かせる生き方を目指したいものです。

          手作りその1 どくだみチンキ

          どくだみの花を焼酎につけておきます。 1年寝かせておいたものを、スプレーボトルに入れ、虫除けスプレーとして使っています。 虫刺されの痒みも抑えてくれます。 顔に直接スプレーすることができるので、山で栗を拾うときに虫刺されに悩まされなくて済みました。

          手作りその1 どくだみチンキ

          買う暮らしから作る暮らしへ

          地球が熱くなっている(山火事・旱魃・洪水) だからCO2を減らさないといけない。そのためには 買う暮らしから作る暮らしへ なぜなら・・・ 消費=ショッピングから出るCO2が、 電力や交通手段によって出るCO2よりも多いから。 買い物に行くためや配達してもらうための車などからCO2が排出され、製造過程や、廃棄のためにもCO2は排出されるからだ。 (参考資料:熊谷徹『ドイツ人はなぜ年収アップと環境対策を両立できるのか』pp.78-79) 戦争や自然災害で食糧危機、輸入が

          買う暮らしから作る暮らしへ

          久米南町文化祭 10月22日 10時ー15時

          久米南町文化祭で展示させていただく作品を織っています。 「買う暮らしから、作る暮らしへ」をテーマにヘチマたわし、ヘチマ草履なども含めて、さらに新しいパネルも用意してと・・・思いは膨らんでいます。 場所:久米南町文化センター2階 作品が完成しました。

          久米南町文化祭 10月22日 10時ー15時

          ガソリンの価格が高騰しても、自動車がないと生活に支障をきたす人は給油しないわけにはいかない。富裕層は高くても気にしないだろう。消費量を減らすには、富裕層が遊びのためにガソリンを使いすぎないようにすることだ。富裕層への課税が必要だ。あるいは賃金に上限を設けて無駄遣いを防ぐことだ。

          ガソリンの価格が高騰しても、自動車がないと生活に支障をきたす人は給油しないわけにはいかない。富裕層は高くても気にしないだろう。消費量を減らすには、富裕層が遊びのためにガソリンを使いすぎないようにすることだ。富裕層への課税が必要だ。あるいは賃金に上限を設けて無駄遣いを防ぐことだ。

          Forgive と Forget その2

          「許しを乞う」ということについて、考えてみたい。 日本が戦争中に犯した罪について、 その時代に生まれていなかったとしても、 戦争の傷はまだ残っているのだから、 無関心でいることは許されないだろう。 まずは「forget」という究極のgetを放棄することだ。 何が起きたのかを学び、 忘れないでいようとするなら、 「forgive」を与えてくださいと、 許しを乞うということが、自然の流れとなるのではないか? 人間は弱くて、罪深い存在だから、 あの時代に生きていたら、 きっと

          Forgive と Forget その2