被害にどう対処するか②
報復よりも使命を果たそう。
我が家のツバメも、そろそろ、巣立ちの時を迎えます。
ツバメにとっては今年も受難の年でした。カラスに巣を壊され、卵を落とされてしまいました。大急ぎで巣を初めから作り、卵を温め、ようやく孵化した雛がここまで大きくなったのです。
どうか、巣立ちの時まで、カラスに食べられることがありませんように・・・
巣を壊されても、黙々と巣作りに励み、再挑戦をし、雛が孵化したら、毎日何度も餌を運んでヒナを育てている親ツバメの姿にとても励まされました。
カラスという敵に酷いことをされても、仕返しなどせず、自分の使命に黙々と励むこと。これが生きるということなのかもしれません。
人間はどうでしょうか?
酷いことをする敵がいるなら、攻撃しなければならないと考えてしまいます。生きることの本質を忘れて、食料よりも、武器や弾薬を用意することが重要になったりします。
ツバメを攻撃するカラスですが、カラスも生きるためにツバメの雛を餌にしているのです。ツバメだって、虫を捕まえて食料にしています。弱肉強食の世界です。ただし、生きるために必要なことだから、やっているのです。
人間は攻撃が目的となってしまいます。
本来なら、世界中の人が手を取り合って、食料などの命を養う生産に励み、互いに分かち合うことができれば、同類同士で殺し合うことなど必要ないはずなのに、いつの時代にも戦争がなくなりません。
殺人や窃盗などの犯罪行為もなくなりません。
社会や状況のせいだと考える人もいますが、苦しい境遇に置かれた人が皆、犯罪を犯すわけではありません。
戦争中でも、ユダヤ人を匿った人々のように、命懸けで敵と言われる人を助けた人もいます。
ユダヤ人の迫害に積極的に加担した人もいます。
どこまでも高尚になれるのが人間であれば、どこまでも堕落してしまえるのも人間です。
ここが人間が動物と違うところです。
だから人間は、宗教、思想、倫理などについて学ばねばならないのです。それをしないから、カルトと宗教の違いもわからなくなるのです。
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