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22年目のストレッチ



継続するのが好き。
やると決めたらやる。
多分、継続している自分が好き。
何か始めた事が無理だとわかったら、
潔く諦める。
それでもまだやりたいと思っていると
いつか必ずまたそのタイミングが来ると思って一旦離れる。

22年間、
毎朝ストレッチをしている。

きっかけは
第一子妊娠中に
マタニティヨガを始めた事。
先に出産を経験した友達に勧められた。
呼吸が楽になるから
出産の時に気持ちが安定するよ、と。

笑ってしまうほど身体が硬かった。
足を前に伸ばして床に座ると
上半身が後ろに倒れてきてしまう。
開脚は90度くらいが限界。
しかも膝は曲がってしまうし痛い。

もし私が先生だったら、
ふざけてないでちゃんとやってみて、
と指摘してしまいそうなひどさだった。

出産が少しでも楽になるように、と
始めてみたヨガだったけれど、
ヨガのポーズは出来ないものばかり。
それでも確かに呼吸を意識するようになり、
身体が軽くなる気がした。

そのうち本来の目的よりも、
私のこの身体の硬さは何とかなるのだろうか、という事に興味が向いてしまった。

それ以来、
自己流ではあるけれど、
ヨガで教わったものや、
色々な本やテレビで紹介されているものを
自分なりに取り入れて、
(その頃は今みたいにネットがない時代)
毎朝、
ニュースを見ながらストレッチをする、
というのが習慣になった。

3回の出産時に入院した時以外は、
1日も休まずに続けている。
インフルエンザで高熱だった1日も休んだかもしれない。
でもそのくらい毎日続けている。
もはやストレッチしないと
私の1日は始まらない。

今では
開脚はほぼ180度、
そのまま前にペタンと前屈出来る。
ストレッチをすると身体が温まり、
今日も1日頑張りますか、
という気持ちになる。

良さそうなストレッチ情報を見ると、
どうしても試したくなる。
ちょっとした筋トレ的なものも、
良ければ毎朝のストレッチに組み入れる。

前に受けた事があるオンラインレッスン。
ローラーを使って背中を反らせたり、
足を90度90度でローラーを使って身体を捻ったり、
今までやった事がない種類のストレッチ系のものがあった。
自分の身体は柔らかいと思っていたのに、
(何しろ52歳で180度開脚してペタンと前屈出来るのだから)
それらのやった事がない動きをすると、
硬いこと、硬いこと。
自己流ストレッチでは行き届いてないところがたくさんある事に気付かされた。
これは毎朝のストレッチに取り入れるしかない。
何種類か朝のメニューに追加した。
おかげで朝から忙しい。


出産時にヨガの効果があったかどうか、
それは何とも良くわからない。
1人目はこの世の終わりかと思った。
2人目は覚悟を決めて挑んだ。
いつかは終わりが来るとわかっていたから、
何とか乗り越えられた。
3人目は、妊娠がわかった時から、
覚悟は出来ていた。
上の子と公園で遊んでいたら、
ん?病院行った方がいいかな?と思い、
行ったら30分で産まれてきた。

おそらく身体が硬いか柔らかいかは、
出産には、関係ない。
関係あるのは、
覚悟。


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