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私のアイデンティティ Where are you from? 

スイスのゲーテアヌムで、シュタイナー教師の国際カンファレンス参加中。

61カ国から約1000人が参加。全員が集まる講演。20−50人くらいの分科会。次から次へとインテンシブなカンファレスです。

休憩時間も、食事のときも、いつも誰か近くにいる人とおしゃべりが始まる。会話の多くは "Where are you from ?"から始まる。「どこから来たの?」「何を教えてるの?」「学校はどんな学校?」「分科会はなにやってるの?」・・・という軽い質問から。

この "Where are you from?" という質問に対して、"I am from England, originally from Japan." (イギリスから来たの。でも元は日本よ。)と今回は答えている。

イギリスに住んでいて、イギリスから来たのだから I am from England. で間違いでない。中学のときに"I am from …" は「・・・出身です」と習ったけど、I am from … は決して国籍を問う質問ではないし、出身というよりは、そのまま「どこから来たか」を意味することの方が多い。

そうは言っても、イギリス出身ではないし、イギリス人でもないから、そう言うのはちょっと躊躇っていた。ずいぶん長いこと。ためらって" I live in England, but am originally from Japan." と言ったり。

小さなことだと思うかもしれないけど、am from とlive in の2つの違いは大きい。意識の違いが大きい。住んでるだけのよそ者なのか、そこに属している意識があるのか・・・。どうやって答えるかは自分のアイデンティティの意識が現れる。

ここのところI am from England. と言うのがしっくりくるようになった。私にとってはものすごく大きな変化で、自分でも驚いている。イギリスが自分の場所、という意識がはっきりしてきたのだと思う。


ちなみに、その後、話が展開していくのだけど、最初は似たような話からスタートするので、もう、自己紹介的な話を何回したかわからなくて面倒くさくなってくる。だいたい私は、シュタイナー学校の先生という枠にはまらないので、いちいち説明するのも話が長くなる。苦笑

私は、シュタイナー学校の教師と言う枠にははまらない。学校教師でもない。数学教師だけど、子供は教えていないし。シュタイナー教員養成の講座はやっているけれど、一般のシュタイナー教員養成とは違うし。教師だけど経営者だし。

そして、イギリス人でもなく、日本にももう属していない気がする。

私は枠にはまるのは嫌いだけど、どこにもフィットしないはみ出し者でもある。苦笑

はみ出しているのは寂しい。・・・と思うこともある。でも、同時に、「みんなと一緒は嫌」という気持ちもある。人とは違う個性を主張したいというか。だからはみ出すのね。笑


そんな感じで、シュタイナー教師がほとんどのカンファレンスも、私はちょっとはみ出しつつ、「私は私」を貫いているところ。


このカンファレンスで何人の人と会話したかわからないし、いろんな会話が記憶の中でごちゃごちゃで、顔は覚えていても、名前はおろか、国も話したことも結びつかない。参加者が多すぎるのも困りものだ。

一応覚えている限りで、この3日間で会話した人の、国だけでも挙げてみよう。

イギリス、アメリカ、カナダ、ブラジル、チリ、南アフリカ、タンザニア、スイス、ドイツ、ベルギー、スペイン、ポルトガル、オランダ、オーストラリア、ニュージーランド、フィンランド、韓国、中国、台湾、ベトナム、フィリピン、日本、ギリシャ、インド、イスラエル、ウクライナ、ハンガリー

まだいると思うけど、思い出せない。


ほとほと、喋り疲れました。

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