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コンサートでの人間観察〜ショスタコヴィッチxエマソン弦楽四重奏団

昨シーズン(2021年9月ー2022年6月)は、行ったコンサートの多くを、このnote で記録してきました。こちらのマガジンにまとめてあります。

今シーズンはnoteに記事を書けていないのは、記録をつけるのが大変で・・・汗。

昨晩のコンサートは、今年9月末からの今シーズンで18回目のコンサートでした。


ショスタコヴィッチ弦楽四重奏〜エマソン弦楽四重奏団

今週火・水曜日は、エマソン・ストリング・カルテットによるショスタコヴィッチ弦楽四重奏のコンサートでした。

全15番までのうち、3月に1−9までを3夜連続のコンサートで堪能。

そして今週は残りの10−15番を2夜にわたって堪能し、15番までコンプリート。

最前列で、指の動きもはっきり見え、息遣いも鮮明に伝わってくるのを堪能しました。エマソン弦楽四重奏団は、完成度がものすごく高い。



コンサートに来る観客の人間観察

いろいろコンサートに行っていると、コンサートの内容だけでなく、そこに集まる人たちの違いが見えてきます。人間観察が面白い。

辻井伸行くんのときは、日本人が多いのは当然ですが、特に女性が多かった。しかも、女性同士で来ている日本人女性グループが多い。

高齢の人たちが多いモーツアルト。普段クラシックは聞かないけどモーツアルトなら、という感じで来る人も多く、いかにもクラシックファン!・・・と言う人が意外に少ない。

で、ショスタコヴィッチ。しかも、弦楽四重奏を5日にわたってコンプリートするというかなりマニアックな企画に、どんな人が集まるか。

ショスタコヴィッチを好むのは男性が多い。観客も男性が多い。落ち着いた知性ただようインテリ系だけど、保守的じゃない。

日本人がものすごく少ない。日本人女性同士のグループはたぶん皆無。数少ない日本人女性は、たいてい男性パートナーと一緒。

年齢層は幅広いけれど30ー60歳代が中心。コンテンポラリー音楽なので、クラシックにしては年齢層は低めの傾向。欧米人女性は男性陣と同じくらいの年齢層なのだけど、アジア系女性ははたぶん、アラフィフの私が最高齢くらい。やたら若い20代の女の子グループは中国系。60歳以上のアジア人女性でコンテンポラリーを好んで聞く人はものすごく少ない印象。

どのコンサートでも、男性だけで群れて来るのは珍しいのですが、今回はけっこう男性だけのグループがいました。すごく熱烈な愛好者たち。

最前列に陣取った私たち夫婦。2夜連続で同じ席をとりました。同じ列は、2夜ともほぼ同じメンバー。右も左も男性たち。曲間で、演奏について語る熱意がすごい。笑

有名どころのコンサートは、なんとなく興味をもってるだけの人も多いけど、これだけマニアックな企画だと、本気で好きな人が集まる。それがものすごく好感がもてる。

エマソンの今後

ああ、本当にいいコンサートでした。
もう一度見たい。

40年にわたって活動してきたエマソン弦楽四重奏団。実は、今シーズンをもってエマソンとしての活動をやめる。今後は、ソロでの活動と、今までもずっと続けてきた音楽大学での指導に注力するとのこと。

彼らの生演奏の最後のチャンスを見ることができたのは、なんともありがたいこと。感謝です。



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