2023年は卒業の年だった
今年は卒業の年だったと思う。
次男が高校を卒業して、とりあえず「子育て卒業」。母親であることにはかわりないし、息子たちもまだ一緒に暮らしているけど、高校までの母親の在り方とは確実に違う。
そして夫と別居し離婚申請して、「妻卒業」「卒婚」。
子育ても妻業も卒業したら、「卒家族」。今でも「家族」であることには変わりないんだけど、今までよりも、3人の個人が共同生活している感覚が強くなった。息子たちも大学生になり、自由気ままに行動している。私も自由。
「家族も卒業!」と思った段階で、気持ちがふっきれて、5人乗りのファミリーカーから2シーターのスポーツカーに乗り換え。「卒ファミリーカー」。一応3人家族だけど2人しか乗れない。笑
車の運転は昔から好き。ずっとマニュアル車に乗っていたけど、家族がいる間は利便性重視の車選びだった。エステートもハッチバックも嫌いなのに、家族重視だと、どうしても、みんなが乗れて、荷物も運びやすい車になった。
もうそれも卒業。私が乗りたい車に乗ってやる。利便性より、「ただ運転を楽しむ車」に乗るぞ、と。
2シーターのコンバーチブルは、格好良くて可愛い。本当に2人しか乗れないし、大きなスーツケースも乗らないどころか、車内にゴミ箱さえも置けない不便さ。でも、そんな不便さなんて笑い飛ばせるほど、この車を運転していることが楽しい。いい年したおばちゃんが、スポーツカーに乗る。そんな弾けて自由に生きてる感じが気持ちいい。他人がどう見るかなんて関係ないし。
なにより、頭で考えた利便性よりも、心がわくわくする方を選んだのが最高に嬉しい。卒ファミリーカーは、卒利便性で、自分の心を大切にすることを選んだ大事な変化だった。
どの車に乗ってる時も、愛車は愛すべき車だったし、車の運転は好きだったけど、「私、ほんとに車の運転好きなんだわーー」「この車、好きで好きでたまらない」と思えるのがこんなに嬉しいことだったとは。しかも、嫌いだった日本車をこんなに好きになるとは。「卒外車」か。いや、ヨーロッパに住んで、ヨーロッパの車から日本車に変えたってことは、逆に「外車」に乗り換えたってことか? 笑
車の買い替えは、「卒家族」を象徴するような、大きな変化だった。わーい「卒ファミリーカー」。
そして「卒かわいい」もある。日本って、女性の「かわいさ」が過大評価される。綺麗な女性より、かわいい女性が好まれる・・・っていうのもやっぱり現実なんじゃないかと思う。ビジネスで成功している女性起業家なんかも、見た目は可愛い系で見せている人が目立つ。
だから、一応私も「かわいらしさ」もそれなりに気にしていた。私の、あまりない「かわいさ」を少しでも引っ張り出して可愛く演出しようと。笑
今年は、それをバッサリと切ると決めた。私は私でいいじゃないか。かわいいよりも、格好いい女性のほうが昔から憧れている。自分が格好いいかどうかはさておき、自分が憧れる在り方を目指しているほうが、断然楽しいし、うれしい。ということで「もう、かわいいふりするの、やーめた」と。
かわいい、も、きれい、も、格好いい、も、なんでもいい。私は私でいいし、私が在りたい在り方で、自由でいればいい。自分を型にはめる形容詞から自由になる。自由になったと思える。
そしてその変化は仕事にも現れた。2009年からやってきているe-waldorf も「卒かわいい」だ。わやらかくて、かわいい雰囲気を演出していたウェブサイトも、格好良くてスタイリッシュで知性的な雰囲気にガラッと変わる。(今、ガラッと変えてもらっている作業中)
今までやってきたサービスの形もガラッと変わる。「卒・古いサービス」「卒・固定された型」かな、と感じている。いままでのe-waldorf に感謝しつつ、それを卒業して次の新しいかたちへ。変化する段階にきていると感じた2023年だった。
日本の卒業は、「過去との別れ」を悲しむ印象が強い。私も日本の学校の卒業式では泣いてばかりいた。自分が卒業するときも、教え子が卒業していくときも、毎年ぼろぼろぼろぼろ涙を流しまくっていた。
欧米の卒業式は、晴れやかな笑顔で、出発を祝う。過去をたたえ、未来へ飛び立つことを喜ぶ。別れを悲しむ要素はほとんどない。
私の卒業も欧米式だ。過去があり、未来へ向かう。その間にある「今」は、喜びと期待と希望に満ち溢れている。
2023年にしてきたことは、もう、過ぎ去った過去。私の前に2024年という未来が顔を出している。
今日、大晦日は、日本人友達と集まって「おせち料理交換会」。みんなでもちよって交換し合って、楽して品目増やして豪華おせち気分。
過去でもなく、未来でもなく、今日は今日をとことん楽しみつくそう。
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