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東南アジアの風景 (132) タイ|バンコク|初めて水掛け祭りに参加した時のこと

タイのお正月ソンクラーンはタイ人にとって最も大切な祝日。お寺にお参りし、親や年長者に長寿を祈って聖水を手に掛ける儀式をします。
それがいつから無差別に人に水を掛けまくるイベントになったのか。
とにかくこの時期には世界中から観光客がやってきます。
2012年。タイに赴任して初めての4月。せっかくなので参加してみようと朝からシーロムへ出かけました。

水掛けはタイ全土で行われますが、最も賑やかなのがバンコクのオフィス街シーロムとバックパッカーの聖地カオサンと言われています。

シーロム駅に着くといつもと全く様子がちがいます。道路沿いにはたくさんの屋台。販売しているのは水鉄砲、プラスチックの水除け眼鏡、スマホや財布を入れるビニールポーチ。この3点セットは必需品。

水や食事も販売中。手ぶらで来ても大丈夫です。銀行のATMは水除けのためビニールシートがびっしり貼り付けられています。

荷台にドラム缶の水を積んだトラックを貸切って沿道の人達を攻撃するケシカラン奴ら。歩行者も負けていない。信号待ちで彼らに集中放水を浴びせます。

タクシーも乗用車も容赦なく水攻撃されます。悲惨なのは路線バス。ノンエアコンバスは窓が閉まらないので運転手も乗客もびしょ濡れ。参加する意思はなくても巻き込まれてしまいます。
ソンクラーン中は水を掛けられても怒ってはいけないことになっている。耐えるしかない。いや、濡れたくなければ外出してはいけないのです。

そこそこ見学してお昼になったので横道に入り、ランチにパブレストランに行きました。大勢の白人客が来ています。このお祭りは特に欧米人達の参加が多い。それはそうです、自分の国では決してできないクレイジーな狼藉が許されるわけですから。

食事を終えて大通りに戻ってみると。。。狂乱状態になっていました。

消防車が来ているのは警備のためだと思っていたのに率先して水を掛けてます。*音声注意*

もう無茶苦茶でした。

楽しかったですが、家に帰ったらもうぐったり。疲労感が半端ないです。
これは一度で十分。翌年からは国外に逃げることにしました。
(2012年撮影)





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