バンコクの宿(3)|ザ・ムスタング・ブルー【お化け屋敷か芸術か?中華街の迷宮ホテル】
再開発が著しい中華街ヤワラ―トでいまタイのSNSで大人気のブティックホテル、ムスタング・ブルー。建物は100年前のコロニアルスタイルで当初は銀行だったそうです。それから病院として利用され、近年はクラブや風俗産業にと波乱万丈。
それが2019年、個性的なホテルとしてオープンしました。開業当時はAirbnb のみでの予約受付、そして間もなくコロナによるロックダウンで休業。2020年5月に営業を再開しました。
再開記念プロモーションを利用して5月下旬に泊まりに行ってきました。外観はいかにも歴史がありそうな年季の入った佇まい。入り口はとても小さくて あまり Welcome な感じはしません。まあ、ホテルになる前は風俗業だったようなのでさもありなん、です。(入口の写真はホテルのHPをお借りしました。)
一歩中に入るとびっくり。こんなロビーが迎えてくれます。あらまー、これはすごいな。
こちらのオーナーさんはヨーロッパの古城をイメージしたのでしょうか。下世話な言い方ですが改装にはいくらかかったんだろう。ずいぶん凝った造りです。
当時はまだ宿泊者と許可をとった人しか入場できませんでした。コロナ禍ですからゲストも少ない。誰もいないとなんだか不気味な写真になりますね。
館内にはヨーロッパ風のアンティーク家具と何故か動物の剥製と骨がたくさん。昆虫の収集棚もありました。
そして客室はというと。。。
どうです、素敵でしょう、とスタッフに言われました。はい。印象的ですね。この廃墟のような遺跡のような造りはデザインなのか以前の様相を残したものなのか。謎ですね。
このお部屋、バスルームはベッドの奥なのですが、バスタブだけが妙なところにあります。入り口のドアをあけてすぐ目の前。これは、入浴中に誰かがドアを開けたら外から見えるのでは? でも部屋数は少ないし廊下を歩いている人が偶然通りかかる、なんてことはなさそうだからいいのか。
入口のディスプレイもアメニティ置き場も凝っています。タオルや歯ブラシはベッド脇の陳列棚みたいなガラスケースに入っていました。(探したゾ)使いやすいかどうかは別として楽しいですね。バスルームにこれらを持っていくのを忘れると修羅場となります。こうして右往左往する様がまさに迷宮ホテル。
夜になって明りを落とすと館内はお化け屋敷と紙一重。建物は100年の歴史があるわけで、霊感の強い人なら何か見えてしまうかも。(私は霊感ゼロなので問題ないですが。)
翌朝、目覚めてホテルの天井が目に飛び込んで来たとき、思わず「ゲッ、何処だ、ここは?」と叫んでしまった。
無理もない。。。
宿泊もユニークで楽しめましたが、最も驚いたのは朝食の豪華さ。
これはもう、朝ごはんのボリュームではありません。野菜の下には大きな鮭のグリル。この他にヨーグルトもあり、全部食べたらもう満満腹。場所が中華街だから帰りに飲茶の昼ごはんでも、と思っていましたが夜まで空腹にはなりませんでした。
朝食の最中に本格的な機材を持った10人以上の撮影チームが入ってきました。これからこの場を使ってグラビア撮影するようです。なるほど、この凝りに凝ったインテリアはこういうビジネスに使う目的もあるのかと納得。
これはタイ人には絶好の写真撮影スポットになるなと思い、ホテルのスタッフにカフェとして営業はしないのかと聞いてみると、カフェは開店準備中とのこと。
そして2020年9月現在カフもオープン。あっという間にSNSで広がり、人気爆発となり、行列ができているそうです。☕
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