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東南アジアの風景 (87) タイ|チェンマイ|紅茶畑で茶摘み体験

2016年2月。チェンマイ郊外にある北タイ少数民族、リス族のロッジに滞在していた時のこと。前日は薬草サウナに入って午後はずっと惰眠を貪るというだらけた、いや、リラックスした時をすごしたので本日はちょっと活動的に、と考えた。そこでロッジのスタッフが薦めてくれた近くの紅茶農園へ自転車でいくというツアーに参加したのです。

朝食後、集合場所に行ってみると見るからにタフ、という感じのガイドのお兄さんが待っていた。自転車はしっかりしたマウンテンバイク。ヘルメットを渡された時、あれあれ、これはちょっと自分がイメージしていたのとは違うなと不吉な予感。他のツアー参加者はスウェーデンから来たという14歳のお嬢さん。お母さんと一緒に来ているそうですが、「ママは長旅の疲れが出ちゃって寝てるから私ひとりで参加します。」

タフガイと若いお嬢さんと3人で自転車。これは体力にかなりの差がないか? 果たしてついて行けるだろうか。

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出発した途端に予感的中。いきなり登り坂。ここは北タイの山岳地帯なんだからアップダウンがあるのは当然。何故に参加する前に気づかないんだ、と自分を責めてももう遅い。

おいて行かれないようにずっと立ちこぎ。前を走る少女は余裕で携帯で動画撮影などなさっている。後ろのオババは必死で漕ぐ漕ぐ。ペースが速いよ!

このまま走って行き倒れたらどうなるんだろう。ゼーハーしながら後ろをみると。。。ピックアップトラックが付いてきている。挫折した人のために救助隊がいるんだ! よかったー。

安心したせいかちょっと元気になって無事に農園に到着。スタッフの方に迎えられてガイダンスを受けます。

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流暢な英語でダジャレ連発のおじさん。無垢な少女には大うけ。私はドン引き。

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お茶畑に向かう前に茶摘みのやり方を教えていただきます。ガイドの兄さんはアシスタント役。おじさんに「話が長いよ」と止めてくれて笑ってしまった。

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茶摘みスタート。

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こんな風に二股に分かれた若芽を摘みます。これを探すのがそう簡単ではない。

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茶摘みの風景は日本で見慣れていましたが、こんなに難しいとは知らなかった。私の茶葉を見分ける目が悪いのでしょう。思うように進みません。

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タイムアップ。収穫した茶葉と一緒にトラックで作業場へ移動します。

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摘みたての茶葉を使ってスタッフの方が茶葉の製造工程をみせてくれます。私の籠を見たスタッフさん、「これだけですか?」と笑ってる。すみませんね。不器用なもので。

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炒った茶葉を手もみしていきます。「熱くないんですか?」と聞くとにっこりして「マイペンライ」。

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工程見学の後はティーハウスへ。

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建物に入ってびっくり。何とお洒落なティーサロン。

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こちらにはレストランもあり、観光客も食事やお茶に訪れるそうです。

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メニューから好きな茶葉を選んでいただきます。紅茶は香り高くて美味しい。そしてお茶うけのお米の甘い煎餅のようなスナックがタイらしくてよかった。ここは英国でも、スリランカでもなくタイのお茶屋さんなのです。

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美味しそうにお茶を飲む女の子に「お母さんも一緒に来れたらよかったのにね。」と言ったら「ママ(私より若い)にはあの自転車は無理よ。アナタはすごいわ。」とねぎらってくれた。でもね、あなたは私の自転車こいでる時の必死の形相をみてないからそう言えるのよ。

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自分で摘んだ茶葉はお持ち帰り。

そして帰りはどうしたかというと。。。ガイドの兄さんがロッジのスタッフがバイクで来ているけど後ろに乗ってかえる?と聞いてくれた。飛びついたことは言うまでもない。自転車はトラックで運んでもらいました。(2016年撮影)

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