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東南アジアの風景 (189) タイ|バンコク|誰もいないシャングリラホテルに泊った話

2021年2月。タイはソフトロックダウン中。バンコクから県外に出ることもできませんでした。2月はまだ店内飲食は可能。(同年4月から再びアウト)
そんな時リバーサイドのホテルでステイケーションしてみました。 

Shangiri-La Bangkok シャングリラ・ホテルはバンコクの中でも老舗の大型高級ホテル。私も何度かお客さんのアテンドでこちらに出向いたことがあります。緊急事態宣言の前までは広いロビーは観光客でいっぱい。
それが突如誰もいない状態になってしまった。

ホテルの特別プランを利用して朝8時にチェックイン。チェックアウトは翌日夜8時まで。36時間ステイできてホテル内の施設利用が2000バーツ分利用可能のクレジット付き。

客室は老舗ホテルらしい伝統的タイスタイルの内装。好みは分かれると思いますが、一目みてバンコクのシャングリラだとわかるベッドルームです。

ステイケーションパッケージにはお部屋のアップグレードも付いています。リバービュー!いい眺めです。左手にはノッポのフォーシーズンスレジデンスが見えます。

しばらく部屋で仕事してロビーに降りてみました。すでに12時を過ぎていますが広いロビーに誰もいない。

吹き抜けの大きな窓が名物のロビーラウンジにも人影なし。これって本当に異様な光景です。なんだか自分がホラー映画の中にいるみたい。
朝起きてみたら地球上の人類がみんないなくなっていてひとりになってしまったというSF映画もありましたね。そんな感じ。
誰もいなくてもエアコンは稼働しなければならない。電気も付けなくてはならない。一度施設の機能を止めてしまうと復活させるのに膨大な費用と時間がかかるためやむを得ないのです。
固定費は同じようにかかるのに収入が途絶えている。世界中のホテルが同じ憂き目にあっている。こんなことが起こるとは誰が想像したでしょうか。

川の対岸、正面には巨大商業施設アイコン・サイアム。高島屋も入っています。

さて、ホテルのテラスレストランでランチをいただきます。私一人に3人のスタッフさんが付いてくれる。「一人のためにこんなの、なんだか申し訳ないですね。」と言うと、「いや、お客様がひとりでもいてくれた方がありがたいんです。」という返事。本音かどうかは別として通常では得られない特等席で静寂の中の食事を楽しむことにします。
一品というのは気がひけてオーダーしすぎ。食べ過ぎたけどまあ、いいか。

正面はペニンシュラホテル。あっちもキビシイ状況だろうな

午後はプールで泳ぐ。こちらも貸し切り状態。2月と言えば繁忙期。デッキチェアの争奪戦が行われているはずなんです。


おおきな夕陽
アジアティークの観覧車も見えます

チャオプラヤ川の夕暮れはバンコクの中でも一押しの絶景。バンコクでリバーサイドホテルに泊まる醍醐味はこれです。ちょっと予算をあげてリバービューの部屋にすることをお薦めします。

下をのぞくとプールがライトアップされていました。なんだか切なくなって下へ降りてプールサイドを散策することに。


見上げると私が滞在している11階だけに明かりが見える。週替わりで宿泊階数を変えているとのことでした。寂しい。。。
こんな姿は二度と見たくないです。

ビスク(魚介のスープ)とタリアッテレ・ボロネーーゼ

夕食はルームサービス。パッケージのクレジットを使いきらなければ。

翌日は午後5時にチェックアウト。その前にラウンジカフェでお茶してきました。8時まで居られますよ、と言われたけど帰って家のこともやらないとね。

カフェの入口にはバレンタインデーのディスプレイ。もっとたくさんの人に見てほしいよね。
シャングリラホテルには翌月も行きました。今度は友人も誘って。その時は今回よりもだいぶ宿泊者は増えていました。
2022年7月現在ではかなり復活しているのではないかと思います。日本人も早くきてくださーい。
(2021年撮影)
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