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voice-15 本当に好きならば心は痛むもの
せっかくのデートなのに
光るものがコンビニしかないような
気の利かない街
駅前は気持ちばかりのイルミネーション
君が小走りで走ってくる
まるで雪の妖精みたいだ
恥ずかしいから秘密にしておこう
君と手を繋ぐなら、と
先に少し暖めておきたくて
ポケットに手を入れておいたこと
きっと恥ずかしくなるからと
少しだけ慣れないお酒を含んだこと
冬の空気が冷たく喉を刺すから
マフラーで口元が少し隠れた君が
上目遣いで見上げてくるから
余計に目が合わせられなくなる
夜道でさ
手袋もしないで触れ合うと
肌の温度だけ取り残されて
まるで世界に ふたりだけみたいだ
冬の空気で君を想い出す
君は僕の初恋で
だけどきっと最期の人
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