夏夜乃

はじめまして。  本は食事と同等レベルと断言する本の虫です。心の琴線に触れた本だけを紹…

夏夜乃

はじめまして。  本は食事と同等レベルと断言する本の虫です。心の琴線に触れた本だけを紹介しています。  皆さまにも素敵な本との巡り合いがありますように…   はじまりはいつも夏夜乃の「か」から

記事一覧

遠藤周作

この作品は江戸時代の日本でキリスト教を広めようとする2人の宣教師(パードレ)クリストヴァン・フェレイラとセバスチァン・ロドリゴ、そして、キリスト教の信仰が弾圧さ…

夏夜乃
2年前
1

重松清

【青い鳥】 吃音の非常勤講師、村内先生が主人公。 私も吃音だから、言葉がつっかえて上手く話せないもどかしさや焦りはよく分かる。 8編の短編集で、それぞれに問題を抱え…

夏夜乃
2年前
3
遠藤周作

遠藤周作

この作品は江戸時代の日本でキリスト教を広めようとする2人の宣教師(パードレ)クリストヴァン・フェレイラとセバスチァン・ロドリゴ、そして、キリスト教の信仰が弾圧される時代にあってなおキリスト教を信仰する「隠れ切支丹」の物語である。

この作品を語る上でなくてはならないのがキチジローの存在だ。
キチジローは臆病な性格で、その性格ゆえに切支丹であれば禁忌ともいえる「踏み絵」をし、また何度も何度もパードレ

もっとみる
重松清

重松清

【青い鳥】
吃音の非常勤講師、村内先生が主人公。
私も吃音だから、言葉がつっかえて上手く話せないもどかしさや焦りはよく分かる。
8編の短編集で、それぞれに問題を抱えた生徒たちと誠実に向き合っていく。

 先生はたいせつなことしか喋りません(重松清「青い鳥」〈静かな楽隊〉)

先生が教えてくれる授業よりもたいせつなこととは。
上手く話せなくても伝えようという気持ちさえあれば必ず伝わる。
ほんの少しの

もっとみる