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【エッセイ】暖色電灯の灯るアパートで

友達が居ない訳じゃないだろ。

やる事も、やらなきゃならない事もあるだろ。

張り合いが無いなんて
話でも無いだろ。

大事な時の筈だ。


だからお前は一人で
こんな所まで来たんだろ?


お前の意思だろう。

お膳立てしてくれた大人は
居るかも知れないが、
最後はちゃんと自分で
選んでそうした筈だろ。



それなのに何が虚しいんだ。

何が悲しいって言うんだ。



ドラマじゃ無いんだよ。
映画みたいな世の中じゃ無いんだよ。


起こらないんだって。若いからって。

お前が満足する様な…
華々しい事も、劇的な事も。


感動に飢えてるだけなんだよ、

お前は。


捨ててしまえ、
そんな青臭い妄想は。


何か一つでも出来る様になってからでも、イッパシになってからでも
またその時拾え。そんなモンは。


分かったらさっさと飲め。
飲んだらもう帰れ。

なんて甘っちょろい奴なんだ。
そこ迄だとは思ってなかった。




夢を見るな夢を。
しぶとく生きるんだよ俺達は。


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