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【無二の個性】茨城県古河市「丸満餃子」への愛を語る


こんばんは、
栢山野RJで御座います。


基本的に私は外食の際に
チェーン店にしか行かない様な、
行きつけ無し、面白み無しの
謂わば、無個性外食人間
なのですが、


こと「ご当地餃子」
に関してだけは…

語ってみないかなんて言われては…


もう私の餃子人生を賭してでも
オススメしたい唯一のお店であると同時に、唯一の行きつけがありますので、

今日はそのお店の事を語らせて
頂こうかと思います。


熱く…熱量高めに。




茨城県は古河市の
知る人ぞ知る老舗…

「丸満餃子」

という
無二の個性を持つ餃子屋さんの
お話になります。


このお店に対しての
私の愛が重すぎて、

…話は多分長くなりますので…

それを踏まえた上で是非
お付き合い頂き、
丸満餃子の魅力の一端に触れて
頂けますと幸いです。


隠れた「古河名物」丸満餃子


茨城の古河市…と聞いて、
何が有名か答えられる方は
あまり居ないのでは無かろうかと
思います。

日本史好きな方にとってはそこそこ
出てくる地名なもので、
「古河公方」だとか
「古河城・古河藩」だとか、
こと歴史に関しては
連想するものは多いかと思いますが

…反面…

学生時代の一頃住んだ事のある
私の独断と偏見を元にして
言わせてもらうならば、

「食べ物の名物」に関しては
全国的に知名度が低く、
まるで知られていないと言っても
差し支えありません。


鮒の甘露煮位でしょうか。

ぬた屋 鮒甘露煮

鮒甘露煮…名物とは言っても、

今迄一度も食べた事無いし、
存在すら初めて知ったよって方が
大半かと思います。

食べるとコレも
結構美味いんですがね。

しかしながら実際問題、


「古河に旅行行って、
ご当地名物食べようか!」


…と言う発想が
旅行者からあまり出てこない。

それが茨城県古河市という
街であると言っても
過言では無いと私は思います。



だが…本当は…

ちゃんとあるんですよ、
コレが。

そんな古河に来ないと
食べられない、
知る人ぞ知るご当地グルメ、

名物餃子がしっかりと。

それが件の「丸満餃子」であります。

JR古河駅から徒歩15分程…

少し歩いた先の目立つ場所に佇む
そう大きくはない店舗ですが…

コレが、私の知る限りでは
他に類を見ない味わいを持つ、
個性の塊の様な餃子を提供する
「丸満餃子 本店」になります。


創業昭和39年。
地元の方に愛される、
謂わば古河のソウルフード。

他県の方々には
あまり馴染みのないものの
古河っ子ならば誰もが知る、

最後の秘境みたいな
ご当地グルメの餃子屋さん。



一頃は池袋サンシャインの中にある
ナンジャタウン餃子スタジアムにも
店舗がありましたが、

現在は閉店している為、
この本店と、イオン古河内の
支店があるのみ。

つまり、現在では本店にしろ
支店にしろ、プロが調理した
本物の丸満餃子を食すには、

古河に赴くしか無いのです。

普通の餃子との違い


全面黄金色に彩られたボディ…
コレが「丸満餃子」で御座います。

一人前8個。590円(税込649円)


皮がご覧の通りで極厚の為
通常の焼き餃子とは
調理の仕方が違いまして、


フライパンに入れたらまず湯で
茹でたのち、油を多めに投入し
途中から半ば「揚げる」事により
この独特な色合いになるのです。


見た目の時点で通常の餃子とは
一線を画しますが、実はこの
色合いと極厚皮が丸満餃子だけの
最大の個性って訳ではありません。


見た目、調理法に関しては
モロ被りな上に、
抜群の全国区知名度を誇る
とある別の餃子が存在する為です。

その超有名店の餃子の
DNAを受け継ぐものが
丸満餃子である訳なのですが…

その点に関してはまた
別項にて詳しく解説します。



では何か。

他の餃子と丸満餃子の
決定的な違いとは…


それは皮の中身。

丸満餃子 


パッと見普通の餃子の餡ですが
コレが独特な風味をしていて、

既存の餃子に慣れた
初めて食べる人は、口に入れると
「ん?!」となるかと思います。


他の食べ物では形容の難しい
ちょっと複雑な風味でして、
少なくとも私は、ここの餃子に
似た味のものを食べた事は
今迄一度も有りません。


餃子というカテゴリーから
離れても、似た味を持つ
食べ物は他に存在しないかも。

それ位のまごう事なき、
謂わば「丸満味・丸満風味」が
食べた人間を包みこむ。



餡の中には何種類ものスパイスが
練り込まれていて、
それがこの丸満餃子の
無二の個性を生み出しております。

中でも特徴的なのが
シナモンが加えられて
いる事でしょうか。

言われて口に運ぶと
結構感じるかと思います。


揚げられて香ばしさを纏った
極厚皮の風味と共に押し寄せる、
数々のスパイスの独創的な味わい…

その二つのハーモニーこそが、
「丸満餃子」なのであります。



既存の餃子からは
色々掛け離れている丸満餃子は
時に賛否両論を巻き起こす程で、


丸満愛好家では無い私の父は
「丸満は餃子っぽく無い」
と、よく言っていました。


餃子では無い何か。

餃子というより、父にとっては
丸満餃子は「丸満」なのです、
最早。


ハマるかハマらないかは
別の事とするなら、
私もそんな父の意見と同じです。


餃子が食べたいんじゃ無いんだ。「丸満」が食べたいんだ!

…なんて時すらありますから。

似た味が無いものだから
本当に代わりが居ないのです。


熱狂的なラーメン二郎のファンが、

「二郎はラーメンじゃなく
二郎という食べ物なんだ。」

と、名言を残しておりますが、
まさにそれです。


丸満の魅力に取り憑かれたら最後…

「丸満は餃子では無い。
丸満っていう食べ物なんだ」


そんな事まで言いたくなる程の
個性的な味わいの餃子、
それが丸満餃子なのです。

どっかで見たよコレ…?
ホワイト餃子との関係性と
両者の相違点

コチラは「ホワイト餃子」です


さて、そんな私の愛してやまない
「丸満餃子」のフォルムを見た
餃子愛好家の諸兄の中には、

こんな事を思う方も
居たのではないでしょうか。


「ホワイト餃子のパクリじゃん!」


コレ…実際よく耳にする
丸満餃子への感想なのですが、
確かに見た目ソックリです。

試しに2枚並べてみましょうか。

丸満
ホワイト餃子


ソックリですね…

外見だけで二つを見分けられる
プロのマルマニストは
私を含め全国に数える程しか
居ないのではないでしょうか。


まあ口に入れたら
全然両者は違う味なので
すぐに分かりますが。




千葉県野田市に本店を置く
ホワイト餃子は、
全国的な知名度の面でも
歴史の面でも、

丸満の遥か上を行く
有名店、老舗でありますので、


ホワイト餃子は知ってるけど
丸満とか知らねえし!

…みたいな方が大多数です。

そういう方々からしてみれば、
確かに丸満がホワイト餃子のパクリだと言ってしまいたい気持ちも
分かるのですが、


ここまで見た目が似てるのには
ちゃんと訳があり、
かつパクリでも無い理由ってのが
ちゃんとあります。


そもそも丸満の創業者は
ホワイト餃子本店で修行を
積まれた方だそうで、

その後独立し、
己のノウハウでもってして
ホワイト餃子をベースとしながらも
全く違う味わいの丸満餃子を
作り出したのです。

パクリというよりは、
ホワイト餃子に対し
敬意も称賛も含まれた

インスパイア・オマージュ

であると言えます。


私は丸満もホワイト餃子も
両方好きでよく食べますが、


食べれば分かる。

似て非なるものだから、
丸満とホワイト餃子は。


…と言うのが感想です。

丸満の独創性をパクリの一言で
片付けてしまうのは、
あまりにも酷と言うものです。



さて、具体的に両者の違いを
私なりに解説して行きましょう。


まず、中身の餡がまるで別物です。

ホワイト餃子が比較的馴染みのある
一般的な餃子の餡であるのに対し、

丸満餃子は、先に述べた様な
スパイスをふんだんに使用した
個性的な味のする餡です。


焼き上がった段階でも丸満餃子は
そのスパイスが微かに香るので、

テーブルに届いた時点で
既に違いが分かります。



次に皮なのですが、

ホワイト餃子の方が力強く
バリっとした食感で、
ザ・揚げ餃子って感じなのに対し、

丸満の方は多少パリっとは
するものの、瑞々しさも残る
少し柔らかめの食感になります。


個人的な感想になりますが、
この皮の相違点に関しては両者
甲乙つけ難いものがありまして、

ホワイト餃子の
こんがりスーパーハード感は
ビールのアテとして最強ですし、

かたや丸満のミディアムソフト感は
米のお供に抜群なので、もう…


…こうして比べながら
あっちが良いコッチはこうだと
やり始めると、しまいには
いつの間にかホワイト餃子の
ことまで語り出し、

30000字を超えて
語ってしまいかねないので、
この辺りにしておきますが、

要するに私の言いたいのは、

「どっちも違ってどっちも良いぜ!
見た目は似てるけどね!!」

ってことです。


コスパの良さと、
オリジナルタレの存在


味の個性もさることながら
コスパ面においても完璧なのが、
丸満餃子が私の心を捉えて
離さない点です。

上記の一番シンプルな
餃子ライス定食で720円(792円)

餃子屋ですが意外と
ラーメンなんかも置いてまして、
半餃子のセットでも790円(869円)

餃子の独創性とは打って変わって、
ラーメンは昔ながらの
シンプルな味わいの奴です。

「ほんとん」もあります。
あっさりした味わい。

…正直毎回つい餃子ばかり
食べてしまうので、ほんとんは
数えるくらいしか食べた事は
ありませんが、

ほんとんはほんとんで、
餃子とは違う餡だった筈。


夜限定の「皿ほんとん」が
メッチャ美味かったと記憶してます。


昼も夜も、全体的にリーズナブル。

サイドメニューも軒並み
何頼んでも美味いと思って大丈夫。

餃子が大分主張強めな物なので、
私はよく大根サラダと一緒に
楽しんでおります。


さて肝心な餃子の話に戻りますと、

丸満餃子には大別して
2種類の食べ方が
推奨されております。


一つは、皆さんご存知の酢醤油。

この定番タレに関しては
王道の味なので
あまり言及はしませんが、


画像右のクリーム色…

コイツが丸満の特製餃子タレです。

マヨベースではあるのですが、
正直他に何が入ってるか、
散々通い倒している私にも
よく分からない秘伝のやつ。

アイランドソースと
ゴマだれの合の子みたいな、
甘いながらも微かに酸味のある
味がするタレです。



どうもこの丸満餃子、

結構汎用性があるとでも言うか、
タレが甘いでも辛いでも
酸っぱいでも妙に合うと言う
特徴がありまして、

このオリジナルタレを始めとして
巷ではいろんな味付けで
食べられておりました。

シュウマイみたいに
辛子醤油も旨いらしいです。

私個人は数え切れぬ程の
トライアンドエラーの結果、

最終的にストレートの酢に
七味唐辛子という比較的シンプルな
味付けに行き着いたのですが、

逆にコッテリ路線に行き着く
ヘビーユーザーも多い様で、
この丸満オリジナルタレでしか
丸満は食わねえ!
…なんて人も存在します。

確か店頭ではこのタレ、
販売していた筈。

私がコッテリ派では無いためか
そこに関しては結構うろ覚えです…


ネット販売と自宅で焼く際のコツ 店舗場所


あの…念の為一応
お伝えしておきますが、
私…別に店舗関係者とか、
回し者ではありませんので
誤解なき様願います。

ちょっと丸満に対して愛の重い
一般消費者ってだけですから…



さて、本題に戻りますが、
散々ぱら、その個性と魅力を
語らせて頂きました丸満餃子、

ネット販売にて
全国に発送もしております。

ただ一点、初見さんが
自宅で丸満餃子を楽しむ際に
注意点がありまして…


先に述べた通り、
丸満餃子は皮が厚いため
焼き方がちょっと特殊です。

基本的には同梱された
焼き方指南みたいな紙の通りに
やれば問題はあまり無いのですが、

正直、店舗と同じクオリティを
出すのはムズイと言いますか、
結構ハードルの高い手順を踏みます。


なので、一番簡単で失敗の無い
私のやり方を紹介しておきます。


①冷凍のまんま軽く油を引いたフライパンに並べる。

②沸騰させた湯を注ぎ、強火にかける

③湯が蒸発して無くなったら弱火にし、軽く油を足す。

④軽く焦げ目がついたら出来上がり



このやり方だと
店舗で食べる時の様な
全身黄金色にはならず、

普通の焼き餃子みたいな
フォルムになりますが、
コレで充分旨いです。

難易度と失敗のリスクも鑑みて
私はこの調理法に落ち着きました。

やはりホンモノの100%を
味わいたいのなら、
本店に行くのが一番です。

まあ…長々と語ってしまいましたが

茨城県近郊にお越しの
餃子好きさんがおりましたら、
是非一度「丸満餃子」お試し下さい

あのオリジナリティの魅力を
共有する方が増えると嬉しいです。



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