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新卒入社時代の思い出(後編):職場での僕の唯一の憩いの場

新卒入社した会社は、本当に落ちつく暇がない。

ワンコールでとらないといけない電話。いきなり来る政治家や銀行マンへのお茶出し。保護者参観ありの授業。先生同士の授業研修。どこで何をしていても、常にだれかの視線を感じる。

一日のタイムスケジュール

7:00-:出社、朝礼
7:30-:生徒達のお出迎え
9:00-:受付対応、事務作業、イベント対応
12:00-:生徒達と昼食
13:00-:授業準備
14:00-:授業
19:00-:教室片付け、事務作業
21:00-:退勤
※帰宅後、3:00まで指導内容考えます。

教育業界(というかこの職場)は、本当に大変です。僕の場合は、自分の時間を極限まで犠牲にしないと生徒達に迷惑が掛かるので、必死で頑張りました。(冷静に考えると、新卒入社時の給料が人生で一番稼げなかったです。住み込みバイトのほうがはるかに稼げます。)

それほどまでに、やりがいを感じていないとやっていけない世界でした。「またやりたいか?」と言われても、やります!とはならないな、、、(ADHDなので、そもそも同時に色んな所に意識を向けることができなくて、向いてない職業だったし)

保護者はなんでもお見通し

「最近、kaya先生お疲れのようですね、、、ご無理なさらずに。。」

生徒のお見送りの際に、保護者から言われた言葉。顔に出ちゃってるとはつゆ知らず、すぐに笑顔に切り替えて修正修正。

「いえいえ、そんなことないですよぉ!気のせいです気のせい!(笑)」

下の記事で書きましたが、何せ、「社会人は、お金をもらっている以上、無理してでも笑顔で働くもの」ですからね。上司の真似をして、やせ我慢で乗り切ったつもりですが、保護者の目にはどう映ったのかなぁ。

↓下の記事は、「社会人というものがとてもつらいものなんだ」と刷り込まれた当時の記録です。

周囲の視線を遮りたい

ぼくが特にストレスに感じていたのは、職場のお局さんをはじめとする先生方からの視線。

揚げ足を取ろうとしているのか、はたまた心配してくれているのか謎のままだけど、当時の僕は卑屈に受け取っていたのでおそらく前者だろうと思いながら常に視線を感じていた。

勤務中、休憩という概念はないし、常にだれかとともに行動しないといけないから、一人の時間が全くないんですよね。別に休憩自体はなくてもいいんだけど、一人で自由に行動したいなぁと切実に思っていた。

「とりあえず、どこでもいい。一人になれる場所をくれ」という思いで、見つけた場所が男女共用の個室トイレだった。

一日に何回も憩いの場に行く日々

仕事中、何回もトイレに行く人がいたら、皆さんはどう思いますかね?相手の表情とか、普段の仕事ぶりから判断をするでしょうけど、大体「サボりだな」って思いますかね?

当時の僕も少なからず、サボっていると思われていたかもしれません。実際、「kayaさん、どこに行くの??」とか、「そんなにトイレに行って、大丈夫?」って、いろんな意味で心配されました。

やることをやっていれば、怒られることもないと思ったので、その日のやることをやったうえで憩いの場へ何度も足を運んでいました。職場では精神的に追い込まれやすかったので、何度も行かないと仕事にならなかったからです。

原因不明の体調不良でフェードアウト

憩いの場に何度も向かいながらなんとかやってきた仕事でしたが、半年ほどたって月曜日の朝38度以上の熱が出るという原因不明な状況が頻発するようになりました。

気持ちとしては迷惑かかるので休みたくなかったのですが、「38度以上出たら欠勤」というルールがありました。その都度、病院に行って、診断内容を直接職場に報告しに行き、その日はそのまま帰宅して自宅療養という、負のスパイラル。

休みすぎて、「次回から給料控除になる」と言われましたが、それでもその症状はなおることもなく、ただただつらい日々が続きました。

もう本当にどうしようもなくなって、心の病院にお世話になり「適応障害」という診断をいただいて、休職。そのまま復帰する気になれず退職しました。

仕事内容と同じくらい職場も大事な要素

新卒入社した経験から、職場の人間関係も大事な要素だということを学びました。

その後いろんな職場を経験しましたが、ここまでひどい環境はなかったです。自分の企業選択センスが悪かっただけ。

一度痛い思いをすれば、その後の行動は少しは良くなるじゃないですか。二度と嫌な思いをしたくないですからね。

とはいえ、どんなに真剣に考えて決めても、合わない環境は本当に合わないので、早く見切りをつけることも大事だと思います。

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