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ドイツ語ゼロで移住 | オーストリア地元小学校に入学するまで(前半)

こんにちは、Kayです。

私の転職をきっかけに夫と未就学児の子ども2人(移住当時5歳と1歳)と共に、オーストリアに引っ越してきたのですが、1つの移住のモチベーションとして、子どもたちには私と受けた教育と違うものを経験してほしいなぁ、というぼんやりとした思いもあったと言えます。

私は、日本の公立小学校〜高校と私立大学と、割と一般的な教育を受けてきました。そして、幸運にも高校生で1年米国留学、大学院で英国留学と、海外で勉強する機会も得ました。

日本で特に大きな問題はなかったので、日本の教育がダメとかそういうことでは、まったくないのですが、なんとなく自分の子どもが似たような進路をたどることが、想像できなかったのです。

そして特にオーストリアありきで転職したわけではないですが、御縁あってここに来れて、ふたを開けてみると、親子ともども貴重な経験ができそうだな、と感じているところです。

今回は、移住してから上の子どもが小学校に入学するまでの約1年をまとめてみたいと思います。まずは前半の約6ヶ月をまとめたいと思います。


入学手続きについて

元々ウィーン市内にいくつかある公立バイリンガル小学校(英語とドイツ語、しかも公立だから無償!)に通えたらいいなあ、なんてぼんやり思っていたのですが、気がついたときには、すでに入学手続きの期限が切れていたのでした。

なんと、9月入学の場合、前年の11月下旬に入学手続き締め切りという脅威の早さ。慌てて小学校に連絡するも、ときすでに遅し。

10月に引越してきたので、右も左も分からないタイミングだったので、しょうがないとしか言いようがないので諦め、自宅から近い公立小学校(一般的なドイツ語の学校)に通うことにしたのです。

ちなみに、学区内の公立小学校に通うのであれば、特に事前に申し込みなどは不要で、義務教育なので住民登録している市からの通知を待つのみです。

小学校について

オーストリアの小学校は四年間。6歳になってからの直近の9月に入学するのが一般的です。

ただし、早生まれ(こちらでの早生まれは、7月〜8月に相当)や、心身の発達がゆっくりな子どもたちは1年間Preschool的な入学準備学年に入り、翌年小学校入学することもよくあります。

ちなみに息子も夏生まれなので完全に早生まれ。さらに、引越してきてから1年も経たずに小学校入学のタイミングで、ドイツ語も拙いだろうと踏んでいたので1年遅らせる前提で考えていました(その予想はいい方向で裏切られるのですが)。

ドイツ語の成長

息子は、移住と同時にドイツ語と英語のバイリンガル幼稚園に通い始めました。ドイツ語能力は完全にゼロからのスタートです。

参考までに保育料は2024年現在、月135ユーロ+給食&おやつ代(1日5.90ユーロ)です。

子どもたちの成長はすごいよ〜とは聞いていたものの、正直たまげました。本当に。

2ヶ月でドイツ語で歌い始め
3ヶ月で動物や食べ物などの単語を理解し始め
4ヶ月で寝言や独り言がドイツ語になり
5ヶ月でおもちゃが話すドイツ語を通訳し
6ヶ月で絵本の絵を見ながら、物語を自分なりに組み立てドイツ語ですらすらと語り始めました。

我が子という欲目もあり、天才か、と正直思いましたが、これが一般的な成長曲線なのかは不明です。

ただし、5歳の息子のスタートダッシュができた一因は、すでに英語がほぼ日本語と同レベルで話せたことだと思います。

日本にいたとき、私は子どもたちに対しては基本的に英語で話していたことと、生後半年から通い始めた保育園が日英対応だったことがここで活きることになりました。

オーストリアでの幼稚園も、日本で通っていた保育園同様に国際色豊かで、ほぼ幼児全員が英語を理解し、話せます。そのため、友達と遊ぶのもスムーズで、その友達が発するドイツ語をキャッチできたのだと思います。

ただし、最初の1ヶ月程度は辛そうでした。バイリンガル幼稚園とはいえ、先生はそこまで英語が流暢ではなく、ほぼ全員ドイツ語をメインで話すので、先生が息子に話しかけた際に、完全に硬直した顔で先生をじっと見つめ返していたあの表情は未だに忘れられません。

入学前の面接

入学する年の1月頃に、市から通知が届き、先生と30分ほどの面接をする案内届きます。親同席ですが、個別にこどもの発達状態を確認する面接です。

幼稚園からの手紙(担当の先生からの伝達事項など)を持参し、アンケートに、どもりの有無、粗大運動や、細かい作業ができるかなどを記載し、さらに面接ではコミュニケーション能力、知能検査、言語能力、簡単な工作の課題などを与えられ、こなせるかどうかを見られます。

面接が移住後3ヶ月程度のときだったので、ドイツ語のアウトプットは厳しかったのですが、その他は難なくクリア。

特に知能検査(パターンの把握、迷路などなど)を、スラスラ解いていく5歳の息子を見て、めちゃくちゃ感動していました。

そして、面接の最後に、「問題なさそうね!ドイツ語はまだ足りてないけど、言語はすぐ伸びるから問題ないでしょう!」ということで、9月からの入学が決まったのです。

情報収集

これが、最初は相当ネックでした。オーストリア到着直後からすでに1年後の小学校入学ことを見据えて動くことになり、ドイツ語ゼロの状態でこちらの教育事情や、どの小学校が適切か、入学までの流れなどなど全く分からないのに、家探しなどを同時並行で進めていくプレッシャーはなかなかのものでした。

そこでやはり助かったのが、ママ友!これは世界共通なんでしょうか(笑)

もちろん、最初からママ友がいたわけでもなく、それもゼロから構築しなくてはいけないのですが、同僚を通じて、同世代の同じ学区に住む家族を紹介してもらったり、情報網を張りました…頑張った私…

でもこれもまたやっとスタート地点に立てただけのこと。

5月にこどもと共に小学校訪問、先生やクラスメイトとの初対面を経て、9月に入学です。本番はここから。

ドイツ語できない私がどうやって宿題手伝おう、保護者説明会とかあるけど、理解ゼロになるになるのは確実だな…諸々ありますが、ドイツ語勉強するいいモチベーションになると思って頑張ります。

先日も、ドイツ語の絵本を、なんとなくドイツ語っぽく私が読んであげると、「ママも上手じゃん!」と褒められたしね…

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