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オーストリアでの家探し | 内覧・契約編

こんにちは、Kayです。

前回の以下の記事に引き続き、内覧などでの経験をシェアしたいと思います。

目星をつけたところ約10件近くに連絡を取り、実際に内覧したのは5件程度でした。

内覧でアパートの状態をしっかり見るのはもちろんのことなんですが、重要なのは、オーナーの人柄チェック!そんなこと日本じゃあまり考えられないのですが、契約後故障時などのやりとりを直接やることになるので、様々なトラブルを避けるためにも、オーナーの人柄はめちゃくちゃ大事なのです。

ということで、内覧した物件のエピソードをまとめました。


古めの家は間取り変なことが

内覧一軒目。外見はヨーロピアンで素敵な家なのですが、築年数が古い物件の注意点。

①間取りが変。
完全に個室となっているキッチンを通らないと、リビングにいけないとか、寝室①を通らないと、寝室②に行けないとか、日本人の感覚だと間取りが謎の家が結構あります。

②遮熱が全然されてない。
冬に家探ししてたのですが、外気との遮断がちゃんとできていないので、家がめちゃくちゃ寒い。こうなると、夏はめちゃくちゃ暑くなる可能性も。

③天井が高いため、エネルギー効率が悪い
天井が高いので、広く見えるし、開放感があっていいのですが、無駄に暖房費などかかりがち。エネルギー証明書というものがあるのですが、効率の良さを表す水準で、上はA+から最低Fと設定されており、古い物件はEとかになることもあるほど。

④風呂場が使いにくそう
なかなか説明が難しいのですが、どうやってこれシャワー浴びればいいの?というようなバスタブの浅さと、シャワーカーテンなどない(つけられない)造り。日本のような風呂場はもちろん期待していないものの、さすがにしんどい。

あと、地下にセラーと呼ばれる倉庫エリアがあるアパートが一般的なのですが、古いアパートの地下倉庫は、まじでホーンテッドマンションです。

キッチンがないアパート

内覧2軒目。1軒目の反省を踏まえ、築年数が浅いアパート。築6年、エネルギー証明書もA+!しかも、オーストリアは定期借家が多い中で、公的資金によって建築されたアパートなので、無期限貸出で、家賃もお安め。

が。

キッチンがない。

キッチンが設置できるスペースはあるんですが、コンロはもちろんのこと、シンクすらない。

住民共用キッチンがあるとかでもないんです。

キッチンは自分たちで設置してね!とのこと。月々の家賃増額して、付けといてもらうことはできないか聞いてみましたが、答えはノー。

キッチン選んで、業者呼んで、工事してもらうというのはなかなかハードルが高く、しかも退去のときは原状回復が原則とのことで(もしつけたままにしておきたければ、次の入居者探してね、ということらしい)、即却下でした。

下の住民が神経質

部屋の大きさも、家賃も、立地もそれなりに納得で、大家さんも雰囲気ばっちり。が、下の住民が生活音に神経質で、前の居住者に何度も文句を言いに来たとか… 

それも正直に伝えてくれたさオーナーさんには感謝ですが、子どもがいる私たち向けではないので、却下…

そして、やっと見つけた我が家

間取り、立地、環境、築年数、エネルギー証明、オーナーさんの人柄、全てを満たすアパートがやっと見つかりました。

駐車場込み、小学校まで徒歩圏、夫婦共に通勤に便利、などなど条件キツキツの中見つけた理想的なアパート。

ちょっとだけ予算オーバーだけど、ぎり許容範囲、仕方ない。

もちろん、契約書のやりとりは楽ではありませんでした。

前回紹介した、オーストリア・テナント協会に契約書を送り、内容確認をしてもらい、弁護士(行政書士)の回答に基づいて、契約内容の修正をお願いする。

さらに、細かい責任の所在を確認する。例えば、設置されている電子レンジが自然損耗で壊れたら誰が修理や購入をすべきかなど。

よくよく話してみると、例えば電化製品は壊れた場合、オーナーが購入し直すし、修理もするけど、一部家具に関しては、すでに古いので壊れてもオーナーは修理もしないし、借主(わたし)にもなにも請求しない、ということだったり。

あまり長くこのやり取りをしすぎると、オーナーさんに愛想尽かされて、ウェイティングリストの入居希望者たちに心移りされてしまうのではないかという不安と戦いながら、でも譲れないところや、確認したいところはしっかり詰める。

なかなかの集中力を伴う作業でした…

ちなみにオーナーさんは、ビジネスマンで、清潔感あるミドルエイジの男性。真面目そうで、メールのリスポンスが素早いのはポイント高いです。英語が通じるのもありがたすぎる。あと、アパートの近くに住んでいるというのも、いざというときすぐに来てもらえるので、便利です。

電気、ガス、家財保険、インターネット

もちろん、自分でこれらの契約をする必要があります。

オススメは同僚に教えてもらった価格ドットコム的な便利な料金比較サイト。

結局私達は

ガス:EVN
電気:Wien Energie
インターネット:A1
家財保険:MUKI

で契約しました。

大体の現状の月額料金ですが

ガス:100ユーロ〜
電気:70ユーロ〜
インターネット:データ無制限30ユーロ〜
家財保険:15ユーロ〜

という感じです。

あと、1つ大事な月額料金!テレビの視聴料です。2024年1月から、オーストリアではテレビの有無に関わらず、全世帯にテレビ視聴料を課しています。日本でいうNHK的な。

なので、忘れずに支払いましょう。月々15ユーロ程度です。

参考までに家賃公開します

月額賃料:1077ユーロ
(水道代、共益費(ゴミ捨てなど)、地下倉庫、駐車場1台込。食洗機、オーブン、電子レンジ、冷蔵庫、ここでは珍しく、エアコン付、一部家具付)
敷金:賃料3ヶ月分
立地:ウィーン郊外
広さ:75㎡+バルコニー
間取り:2LDK
築年数:20年(ここではかなり新しい)
条件:定期借家5年(延長不可)、インフレが3%を超える場合は賃料値上げあり。15ヶ月間解約不可。
エネルギー証明:B

まだまだインフレが続くオーストリア。来年家賃どうなるんだろう、という不安はありますが、そのぶん給料もあがれば!という期待も込めて…

ついにオーストリア生活が本格的に落ち着き始めそうな予感です。

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