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【園見学】保育士目線で伝える、“これだけは絶対に見ておいて欲しい部分“とは?

 「今度、自分の子を保育園に通わせようと思ってるんだけど、保育士から見て良い園ってとかってあるの?」

と友人から聞かれました。

確かに中で働いている人に聞いた方が、より細かな情報を得ることができるので、園を選ぶ際にしっかりと検討することができますよね。

私はこの手の質問が来た際に必ず伝えていることがあります。

あなたにきちんと挨拶してくれたか

 私が友人に伝えたのは、
「見学に行った時に元気良く挨拶してくれたのであれば、そこは良い園だと思うよ」
だけでした。本当にこれだけ。

園を見学に行った時に、そこで働いている職員がすれ違うたびに元気に笑顔で挨拶してくれていれば、そこは良い園だと思います。

ごまかせない部分

 そんなことは普通ではないのか?と思われる方もいらっしゃるでしょう。けれど、突然やってきた来園者にいつも通りに笑顔で挨拶できているということは、普段の日常でも子どもたちを笑顔で受け入れてくれている、ということなのです。これはごまかせません。 
 目を見て挨拶をしてくれるということは、普段の保育でも子どもたちと目を合わせてくれているということ。その子を大事にしてくれている証拠です。

 これが習慣付いているからこそ、先のように自然な振る舞いとして、笑顔で元気に挨拶することができるのです。ただの挨拶だけで、そこまで見えてくると言ってもいいと思います。

保護者からの手紙

 そう思えるようになったのは保護者からの手紙でした。

私が担任していた子が卒園する際に、お母さんから手紙をいただきました。
そこには園を選んだ理由を書いてくださってあり、“初めて園を見学しに来た時に、全ての先生が元気に挨拶してくれました。その姿を見てここなら安心して預けられると思えました“と書いてありました。

 私たちの当たり前だと思っていた行為に初めてスポットライトが当たった瞬間であり、それは私たちの自信となりました。

まずはそこから

 保育の内容や行事、設備を比べていけば、魅力的な園はたくさんあります。その魅力的な環境が用意されている中に、さらに安心して預けられる保育者がいれば効果倍増だと思いませんか?
“魅力的だったのに、なんか保育者の対応が…“とはなりたくないはずです。

 だから私は「見学に行った時に元気良く挨拶してくれたのであれば、そこは良い園だと思うよ」
としか伝えていないのです。何においてもまず優先してほしい。

これが園見学の際、保育士目線での“絶対にこれだけは見ておいて欲しい部分“です。


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