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なぜ失敗したくないのに落ち着けないのか?

 失敗するときは、たいてい落ち着いていないときなので、何をするにしてもまずは落ち着くのが良い。そして落ち着くとは必ずしも「ゆっくり考える」「立ち止まる」「整える」ということではなく、一息でいいから拍を置くことだ。

 むしろ、変に立ち止まってしまうことは、新たな失敗の呼び込み繋がってしまい、無意味だ。今は中々にゆっくり考えることも難しい時代であるため、焦って物事を間違える確率も高い。
 だから本当は、落ち着き方を変えるべきなのだ。なのに私たちは、落ち着くことをやめてしまう。なぜなら、いくら落ち着けと言われても、そうそう実行できないと思ってしまっているからだ。
 落ち着いている暇などない。もっとスピードをもって動かなければ負けてしまう。結果として失敗しても、行動し続けていればいつか当たりが引ける。
 そのような考えにとらわれていることが、1つの要因だ。

 しかし落ち着くとは、述べたように立ち止まることではない。ほんのわずか、見つめることだ。今を、現状を、出来事を、そして自分自身を。
 そうすることで、心にゆとりができる。駆け回って結果を出し続けなければならないことや、何かを達成し続けなければならないという「強迫」から少しだけ自由になる。
 すると人間は強いもので、その手に入れたゆとりを元に、どんどんと自らを楽にすることができる。
 そうして、「落ち着く」は完成する。
 失敗とは、自分が見えないせいで起こり、拡大していく。ならば落ち着いて一拍でも置き心にゆとりを生じさせることが、自分を取り戻し、失敗を成功に変えるために重要な行為と言える。

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