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人は期待の渦に誘われ、落胆を避けるために奉仕する

 この世は期待感でできているので、期待に応えられなければ落伍する。この世は誰かの「期待」に応じることによってのみ生きながらえられるルールが敷かれている。そのくせ、その「期待」の正体は誰も教えてくれない。
 社会には期待と落胆が蔓延していて、その繰り返しが需要を生む。繰り返す期待と落胆は年々、そのサイクルを速めている。期待はすぐに落胆に変わる。その「すぐ」が来る前に期待に応えられなければ、あっという間に社会における存在感を失う。

 しかし期待とは何をかは、誰も言ってくれないのである。そればかりか落胆も。そしてただただ私達はその渦にまきこまれていくだけだ。本当はそんな苦難を誰も望まないのに、ただ「期待」という言葉につられて、それに応えることに価値観を見出して、そしてまた今日も「落胆」を避けるために、生を続ける。
 成功すれば、生きながらえられる。

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