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よき芸術は、脳に論理と情緒をわからせる

 私達には論理的な事柄を了解する心と、情緒的な事柄を了解する心とがある。これらは相反する2種類であり、芸術の1つの作用は、それらを心=脳に叩き込むことである。
 しかも、ただ脳に了解させるのではない。よき芸術とは、論理を了解する方に情緒を、情緒を了解する方に論理を教え込むのだ。その相反する部分に相反する事柄を了解する違和感が、気持ちよさとなる。
 その不協和音が、芸術の結果なのである。
 情緒と論理は反対のものだが、ケンカはしない。だからこそ、それをあえて受け入れがたい方に受け入れてもらえるようにするのである。
 その衝撃が芸術の本懐だ。

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