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今回のおすすめ本 青山美智子『月曜日の抹茶カフェ』

みなさんこんばんは📚
今回おすすめするのは、青山美智子『月曜日の抹茶カフェ』という本です!

 本作は前作に引き続き、川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」を起点に物語が始まっていきます。前作同様特徴的なのは12個の章立てがなされていて、それぞれがつながっているということです。章タイトルには旧暦が一つずつ付いていて、計12個のストーリーとなっています。舞台も東京と京都の二つがあり、綺麗にストーリーが交差しています。

 本作は一年を通して12個のストーリーが展開されています。人と人の関係性の変化は、日々生きていたらそこまで感じることは少ないのではないでしょうか。しかし、俯瞰的に見てみるとさまざまなきっかけとなる瞬間を発見することができます。もちろん良い変化ばかりではなく悪い変化も含んでいます。これが人の生活を送る上で重要なところなのではないかと思います。

 マイナスな出来事や感情はできることなら避けて生けたらいいなと多くの人は思っているはずです。しかし、世の中ではマイナスなものが多く氾濫していますし、ネガティビティバイアスのようにマイナスなものに反応しやすい性質が人にはあります。人には誰でもマイナスなところがある、感じ取りやすい) からこそ、日常にある些細な良いところに気付けるのではないでしょうか。

 本作では登場人物にとって良い出来事ばかりではなく辛い出来事も起こっていますが、捉え方次第なのではないかと感じます。そして前作と同様に人との「縁」という不思議なものに思いを馳せることができるのではないでしょうか。読み終わった時には心がほっこりとしてくるはずです。

是非お手に取って読んでみてください☕

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