メモをとることが本当に大事か考えてみた
小学校のときから大学まで授業中にノートを取るスタイルを続けてきた私は、逆にノートを取っていないとテストの準備に不安を感じたものでした。
当然のように会社勤めをしてからも、社内外のミーティングではきちんとメモを取り続けてきました。
おそらくほとんどの方がそうだと思いますが、こうすることで後で振り返って頭の中を整理したり、薄らいだ記憶を確かめたりすることができます。
また、メモを取ることで相手の話を真剣に聞いている姿勢を示すという効果があるとも言われていますよね。
最近では、ミーティング中にノートの代わりにiPadやPCに打ち込みながら書記に専念する人もいます。
営業職であれば、ノートに記したキーワードや会話の内容を基に営業日報やミーティング・レポート(議事録)をまとめることも重要な仕事です。
ところで、外資系で働いているときに、驚いた経験をしたことがあります。
営業をかけている先が外資系企業である場合、当然のように外国人がミーティングに参加する場面に出くわすことも・・・
こんな時、ネイティブの英語力がない私は、なるべく外国人と同行していました。
ある時、相手方の外資系企業の役員クラスが参加することになったため、急遽ロンドンからグローバルヘッドが日本に飛んできてくれました。
ミーティング後にメモを見ながら必死に「英語」でミーティング・レポートをまとめていると・・・
何と一緒にミーティングに参加していたグローバル・ヘッドからミーティング・レポートが送られて来たのです。
そのレポートを見て、簡潔な内容でありながら、ミーティング参加者のうちの誰がその言葉を発したのかも正確に書いてあることに驚きました。
なぜなら、そのグローバル・ヘッドはミーティング中にメモを取っていなかったからです。
感謝の気持ちも込めながら「ミーティングでなぜメモを取らないのか」と聞いてみました。
すると「学生の頃から授業の内容を記憶するようにトレーニングされていたから」という答えが返ってきたのです。
メモを取ることが常識化している日本人から見れば、メモを取っていない人を見ると「なんていい加減な」という印象を持ちがちですが・・・
実はそうでもないこともあるんです。
私の中の常識がガラガラと崩れた瞬間でした。思い込みって怖いですよね。
詳しくはこちらもご覧ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?