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川瀬IPRS

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知的財産や、知的財産に関する情報について記述をまとめています。 サービス紹介がやや多いマガジンです
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2020年12月の記事一覧

サービス紹介⑤ EoU 実施確認調査

サービス紹介⑤ EoU 実施確認調査

今回はEoUいわゆる実施確認調査を紹介します。表現が揺らぐことが多いのですが、侵害実施証拠調査、侵害調査など表記ゆれが激しい調査でもあります。この調査は情報というよりは証拠収集に近いので、類型としてちょっと変わった調査です。

知的財産を取得しただけでは、知的財産の活用をしているとは言えません。当然、模倣されている技術に対し、警告状を送り、ライセンス料を求めるなり、差し止めを求めるなりをする必要が

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サービス紹介④ "State of Art" 技術調査のご紹介

サービス紹介④ "State of Art" 技術調査のご紹介

おはようございます。川瀬知的財産情報サービスで提供しているサービスの一つ、「State of Art Search」(関連技術調査)についてご紹介します。特許と論文を区別しない調査です。

典型的には、開発担当者が特許を1件見つけた。論文を調べてみたらさらに論文も見つかった。では、そこから先どうしようか、といった場面にお応えする調査です。

特許情報だけでは足りない。かといって、どれくらいの量があ

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サービス紹介 ③IPランドスケープ その2:「情報感度」

サービス紹介 ③IPランドスケープ その2:「情報感度」

前回「IPランドスケープ」が欧米と日本で異なり「英語」が大きな役割を果たしていると記述しました。しかし、本質的には、「英語圏のほうが情報感度が高い」という点が重要ではないかと思われます。

日本の特許調査を見て感じるのは「ユニークさ」を売りにしていても、一定の「方法論」を重視しているように見えます。

これに対して、Parintek Innovationsをはじめ、外資企業でのIP Landsca

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サービス紹介 ③IPランドスケープ その1:英語レベルが違うだけで見えるものが違う

サービス紹介 ③IPランドスケープ その1:英語レベルが違うだけで見えるものが違う

川瀬知的財産情報サービスの川瀬です。IPランドスケープという用語が定期的には流行しては消えているというように思われます。

前職の時代を通じてですが、「IPランドスケープ」という単語は意識して使用しないようにしています。日本では2017年に経産省主導で定めた標準スキルセットversion2.0の中に用語が使われていることもあり、何やら特殊な位置づけがされていますが、外資系調査会社に数年勤務していた

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