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自分の心を守る方法を教わって

 久しぶりに、自分のHSP(highly sensitive person)がいやになった。心の底でずっと在り続ける気持ちが、何かの拍子にぷかぷか浮いてきて「ほうら本当は、なくて良い部分だと思っているんでしょう」って声をかけてくる。勘弁してほしい。
 
 常日頃から交流あるnoterさんの、大切な人が亡くなってしまったことに衝撃を受けすぎているし、影響を受けすぎている。

 悲しくて胸が痛むことはまちがいないけれど、どうして他人の私がこんなにも苦しくて、日常生活に影響を及ぼしてしまうのだろう。
 
 苦しくてヘトヘトに疲れてしまったので、友人たちに相談した。
 がっつりHSPの友人がいる。二人とも、おおっぴらにしているわけじゃないけど自認しており、その苦しみを知っている。リアルで親しくしている人と、noteで知り合えた方。しばらく前からお休みしている方だけど、連絡を取りあう手段はある。
 ちょっと唐突だったけど連絡を取り、こんなに疲弊してしまうのはHSPのせいだろうかと聞いてみた。
 
 そこで、少しでも苦しさから解放される考え方を教わった。

1.自分の気持ちを書き出してみる
 
よく言われているこれは、やはりもっとも効果があった。
 HSPは常に人を意識するので、それを書く時には、誰にも見せないことを前提に。何となくだけど、ペンとか鉛筆を使った方が良いのではと思えたので、そうやって書いてみる。
 すると出てくるのは自分で意識していない言葉の数々。
 
 自分で驚いて、途中でペンが止まる。
 
 そうなんだ。私ったらこんな風に自分ごととしていたんだと気付く。改めて読み返す。
 
 人の心に寄りそうのはHSPにとって得意にしたって、取りこんでしまってはいけない。
 彼女の体験も悲しみも、彼女のものでしかないのだから。


2.寄り添い過ぎる相手について、幸せを願う気持ちを書く
 これを書くことで、自分とその人の間に、当たり前にあるはずのちょっとした境界線ができる気がする。
 そしてその方法の中には書いていなかったけど、私のやり方として、書いた紙をまるめて捨てた。それは私にとって気持ちを吐き捨てる感覚ではなくて、じっとり自分の中に残さないといった意味合いのアクション。

 この二つだけでずいぶん気持ちが落ち着いた。
 そこまでやらなくてはいけないのかと聞かれたら、そこまでやらないといけない。そうでないと、気持ちを取りこんでしまい、日常生活が送れない。
 大げさだと思われても、自分にとって苦しんでいるところから解放されるために、何かしらの対処法が必要なのだ。仕方がない。
 だからHSPなのだ。
 

 他に、HSPは人との境界線があいまいになりやすいから、イメージとして、自分の周りにガラスのバリアを作ると良いのだそうだ。
 私の場合は、「葬送のフリーレン」などに出てくる防御魔法をイメージする。透明でまわりは見えるけど、ちゃんと自分は守られ他人と隔てられている。

 ファンタジーの世界に入りこむのは好きでも、スピリチュアルなやり方、考え方に関しては少々苦手。でも自分の気持ちが疲弊して生活がままならない時には、有効なやり方だと感じた。
 人から教えてもらったり自分で探ったりしながら、自分なりの対処法を見つけていけたらと思う。そんなことに頭をめぐらすのも、頭の中にあるものを書くのも好きなのだし。
 
 まずは自分のこんな部分を受けいれるしかない。なくても良い部分だと思う時もあるけど、その豊かさを存分に味わえる日もあるから。


読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。