父親がまさかのすい臓がん
2021年3月、ドイツはまだコロナのロックダウンが続いていました。
私の働いている居酒屋も持ち帰り営業しかできずにいました。
仕事中、久しぶりに父親からのメール。
『驚かないでください。CT検査ですい臓に影が見つかりました。入院して腫瘍を取り出し、悪性かそうじゃないかを調べます。悪性じゃなければいいんだけど、心配です』
ふと見たとき、私は最初悪性ではないだろうなと思った。
そしたら肝臓、肺、リンパにも転移していると...
検査結果を待たずとも悪性の癌だなということは素人の私でもわかりました。
父の家系は癌になった人が誰もいなかったので、家族・親戚一同が驚愕。
母も癌で亡くなっているので、どうして父まで... そう思いました。
ベルリンでの仕事がいい感じだったので、勉強している居酒屋を離れたくはありませんでした。
けれど、姉は結婚して子供もいて実家より遠いところに住んでいるため、独身の私が帰らなければいけないんだろうなと......
昔から自由奔放にさせてもらっていたから恩返ししなければと思いました。
そしてコロナ隔離生活を経て、5月から27年ぶりに父親と同居することになった。
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