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スタートライン

佐々木先生


本日、創業当時からECOMMITを支援してくださっていた中央大学の佐々木教授に正式に顧問に就任していただき、国際資源循環のアドバイザリーをしていただくことになりました。

今日は佐々木先生の出会いと背景について、当時を振り返りつつ書いていきたいと思います。
ECOMMITがどのように「地球にコミットする循環商社」を目指すようになったのかが少しでも伝えられたら幸いです。

『国際資源循環を実現しなければ持続可能なサーキュラーエコノミーは実現しない』

創業から4年が経ちどうにか利益は出せるようになったものの、まだまだよちよち歩きのベンチャー企業で僕自身、寝る間も惜しんで働いている状態。しかも当時はリユース中心の事業で単に仕入れて売るというビジネスで薄利多売な上労働集約型。このままでは世界を変えられないという強い焦りがありました。

そんな時に海外で見てしまったとてつもない環境破壊。
詳しくはこちら↓

これはリユースだけやっていてもダメだ。絶対に資源循環の仕組みを作らなければならない。でもどうやって??
製造工場などがどんどん海外へ移転していく中、日本で使用されたものたちを再び資源として適正に循環させるためには、

モノづくりの起点であるアジア各国とボーダレスで循環させる仕組みを作らなければならない→世界を変えるためにはものづくりの仕組みを変える必要がある→つまり適正な国際資源循環の仕組みを作り、一度使われたものが国内で回収され、減量としてもう一度製造をしているアジアに戻って、もう一度そこで生まれ変わり製品になる、というループを作る必要があると確信しました。

よし、人生を賭けてやろう。と決意が固まりました。今振り返るとこの時が本当の意味でECOMMITが生まれた瞬間だったのかも知れません。

現実は甘くなかった

しかし、当時の日本政府は『資源はそれぞれの国内で適正に循環すべし』と、海外輸出に対して規制を強化する動きを加速させており、環境省、経産省、大学や研究機関、誰に相談してもまともに話を聞いてくれる人はいませんでした。

今考えるとそれもそのはず。創業間もないベンチャーで自分たちが生きていくのすら必死の状態な上、高卒、二十代半ばの若僧社長の僕が

『ごみを根本的に減らすには、資源を適正に循環させるには、モノづくりから変えていく必要があるんです!国内循環は限界がある!モノを作っている大元であるアジアに原料として戻す仕組みが必要なんです!そうすればきっと作る時から循環を意識することが当たり前になるはず!どうにか力を貸してください!』

などと吠えたところで、ただの夢物語だと思われても仕方ありませんでした。

佐々木先生との出会い

でもそんな時、唯一僕の話を真剣に聞いてくれて賛同してくれたのが佐々木先生でした。その時の詳細はこちら↓

国の規制強化の仕組み作りに携わっていた立場にも関わらず、僕の考えに共感してくださり、環境省や国立環境研究所の専門家の方々を紹介してくましたし、本当に多くのアドバイスをいただきました。この時のご支援は本当にECOMMITのターニングポイントの一つになったと思っています。

理にかなっているはずなのに、誰もまともに話を聞いてくれない、、、。同業者やお客様は全く関心がない。儲かればそれでいいという業界の雰囲気。家族を食べさせていくには会社を存続させ自分もトラックに乗ってでも朝から晩まで業務をこなさなければならず、理想だけを追いかけているわけにもいかない、、、。

もう心が折れそうになっている僕にとって、どうにか時間捻出して行く、自分は通ったことのない大学の眩しいキャンパスと研究室、そして佐々木先生との一年に一回の壁打ち(進捗報告や相談など)は一度現実から離れ、未来につながる道を見ることができ、僕に信じる力を与えてくれた貴重な時間でした。

スタートラインに立った

そしてあれから十数年が経った今、まだまだ道半ばですが世界の名だたる企業に賛同いただき、一部の繊維の国際資源循環を実現!当時30人程度だった仲間は200人になり、夢物語は確実に現実のものになりつつあります。ここまでずっと遠くから支援を頂いていた佐々木先生にようやく正式に顧問になっていただき国際資源循環の仕組みを一緒に作っていく仲間になっていただけたのは本当に感慨深い限りです。

創業当時に見た海外での惨状をいつか必ずビジネスの力で解決してみせる。絶対に生きている間に売上1兆円の会社にする。そう決意して何度も折れそうになりながらも向き合い続けてきた17年間。
ようやくここまできました。ようやくスタートラインです。

僕たちECOMMITは循環商社として、あらゆる資源を循環させる生活に身近な仕組みを作り、やがて新しいものづくりのインフラを、ここからは爆速で構築していきます。
一人でも多くの方に仲間に加わっていただけたら嬉しいです。

本日もお付き合いいただきありがとうございました。

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