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大河「光る君へ」(22)越前の出会い

 わーキタキタ!!!来ましたね越前!!!
 タイトルにも「越前」の名が入って、元地元民としてはテンション爆上げです!耳つきの越前和紙・打ち雲紙も出た!(実家のご近所のやつかな?多分)

※「源氏物語を読みたい80代母」のための企画です。最終回までこの形式で続ける所存。思いっきりネタバレ全開なのでご注意くださいまし。
お喋り役の平安女房ズは以下:
右近(右)、侍従(侍)、王命婦(王)、少納言(少)

侍「右近ちゃあーーーーん!」
右「なあに侍従ちゃあーーーーん!」
侍「右近ちゃんまで叫んでるー!」
右「これが叫ばずにいられますかって。何あの超絶イケメン……私の好みドストライクなんだけど!!!」
侍「わっかるうわっかりすぎるううう。あの涼し気な眼差し、謎めいた微笑み、隙のない立ち居振る舞い……どこからどう見てもイケメン以外の何者でもないよね!!!ああ、アタシ大河の推しは道長くんだったはずなのにグラグラしちゃううううう」
右「私も直秀くん一筋で終わるまで頑張ろうと思ってたんだけど、ここにきて新しい恋もいいんじゃないかって……あっ直秀くんは今でも一番なのよ忘れてないの全然!でもねでも、この胸のトキメキは抑えられないっ」
侍「右近ちゃんがこんなにハマるなんて……もしかしてもしかしなくても、推しが被るのって初じゃなーい?わーい記念すべき日じゃなーい?アタシたちっ!」
右「ああそうね確かに。珍しいかも。それに日本人じゃなく宋人っていうのもね」
侍「あっでもさあ最後にいきなりペラペラ日本語喋ってたじゃん?あれ完全ネイティブだよね。あーんどういう事情か気になるう」
右「……えっ?!日本語なんて喋ってた?」
侍「……エッ?!」
王「惜しいわね二人とも。右近ちゃんの推しは朱仁聡ヂュレンツォン、侍従ちゃんは周明ヂョウミンでしょ?」
侍「エエーそっち?!オジサンじゃん!」
右「なんかオカシイと思ったのよ、侍従ちゃんいつの間に渋好みになったんかしらと……って、ちょっと!聞き捨てならないわねただのオジサンじゃないでしょ朱さんは!絶対に只者じゃないっ!」
少「わかりますわ。すごく感じの良い方ですけど、目の奥に得体のしれない鋭さがございますもの」
王「普通に胡散臭いわよね(笑)如何にもな商人然としてるところが逆に怪しい。ただ生活力は抜群にありそうだから右近ちゃんに響くのは納得」
右「さすが少納言さんに王命婦さん!どうよ侍従ちゃん!」
侍「右近ちゃん何でドヤ顔ー?!ちょっと大人の感性すぎてアタシにはわっかんなーい☆いいの、アタシは周明サンで!!!まひろちゃんもゼッタイうわーイケメンおる!ってなってたよね!あのグイグイいく積極性真似したい!」
少「まひろさん、どこか謎めいた方がお好みなのかもしれないですね。道長さまも最初は正体を隠しておられましたし」
王「砂に文字、まさに三郎くん(=道長)とのエピソードまんまだものね。これが運命ってやつかしら」
右「道長くんの方は色々ありすぎて、せっかくまひろちゃんの代筆御文だったのに何も出来ないっていう」
少「中関白家の伊周さまも、中宮定子さまもお気の毒でしたわ……遂に母君も亡くされて」
王「F4屈指のイケメン・公任きんとうくんが見るに見かねて温情かけてたわね。平安時代はまだ男が泣くのも、ほだされるのも特に恥ってことなかったから」
侍「公任くんやさしい♡上に老懸おいかけ姿もすっごく素敵だったよねん。あとさー定子さまの喪服姿、メチャクチャキレイじゃなかった?」
少「鈍色のうちぎに朱色の袴が映えて、いつもより三倍増し、いえ五倍増しくらいのお美しさでしたわね。うっとりしました」
右「すっかりお腹が大きくなられて、何というか……ある意味開き直られた?子を守る母としての強さが前面に押し出された感じ?」

王「女は強いわね。まひろちゃんといい定子さまといい、道長くん押し倒した明子さまといい」
少「男の方はまつりごとのお立場もございますし、なかなか思うようにはならないのでしょうね。道長さまのあの感じ、きっとまだまひろさんのことが一番心配で仕方ないのだと思いますわ」
右「そのまひろちゃんが新たな恋に邁進中とも知らず……」
侍「い、いやまだわかんないから!!とりあえず、朱オジサンの冤罪を晴らさないとね!」
右「侍従ちゃんメッ!オジサンって言わないの!」
王「ではではまた来週♡」

 越前国入っていきなりの急展開に頭がついていきません。おお気比の松原!まだ掘り出されてないけど武生の国府!とキャッキャしてる場合じゃなかった。いやしかし、不思議なものですね。ドラマとはいえ為時パッパとまひろが越前国、武生に来てるんだあと思うとじんわりします。本当に一時期そこにいたという事実を念押しされる感じ。大河が人気なのはこういう独特の「ご当地感」をもたらす作用によるところ大きいんだろうな。
 それにしても地元の役人がワルそうで困った(笑)当時の地方勤務は一定の税さえ収めてれば後は自由にやれ、みたいな緩さだったらしいので、特にこの人達だけがワルってことはないのよ?(誰に言ってる)
 それはともかく、まひろの使ってた丸い硯は円面硯えんめんけんと呼ばれるもので、越前市で発掘されてるらしいです。芸が細かいなあ。

 ↑現存してない越前国府がこれほど丁寧に造られてることに感激!いや本当に復元建物造ってくれないかしら。クラファンやるなら乗るわ。 
 地元の庶民もこの先出てくるかな?紙漉き職人とか。いろいろと楽しみすぎる!
<つづく>

「文字として何かを残していくこと」の意味を考えつつ日々書いています。