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『うつの壁』を読んで

本屋さんに行くのが好きだ。
だいたい目星をつけて行くことも多いが、ふらふらと店内を見て歩き“これだ!”と思うものに出会えたときのよろこびはこの上ない。
これを選び取ってよかった!と、るんるんで帰ってくるのだが、実際読んでみて本当によかったものを記録に残していきたいと思う。

読んだ本はこちら

『うつの壁』和田秀樹/著

作品紹介
うつ病は、脳のハード面とソフト面の両方が故障して起きる病気。脳の伝達物質が減少するハード面の不調は薬でよくなることが多いが、考え方やものの見方といったソフト面も改めないと、かなりの確率で再発してしまう。逆転の発想で捉えれば、うつ病とその治療は、生き方を変えるチャンスにもなる。1000人以上の患者と向き合ってきた著者は、「うつの壁」を乗り越えれば人間として成長し、その後の心の危機も予防できるという。うつ病についての正しい最新の知識で、心と体を守る一冊。

幻冬舎HPより引用

書店へ行った際、表紙に目に止まった。
精神科医の和田秀樹先生だ。
老人性のうつ病関連の書籍や、中高年のこれからの生き方についての本だったり多数出版されている印象がある。


本の情報

著者    和田秀樹
出版社 幻冬舎
発売日 2023.09.27
判型/頁 新書判/224頁
ISBN 9784344987098
定価 900円(税別)


買ったきっかけ

更年期の症状が強いのか、憂うつな気分なことが多い。
転職してすぐに退職。ストレス多可。
気分転換もしたいが何も思い浮かばず、この本にヒントがあればいいなと思った。

“なんかうつっぽい?”

だったら我慢せずすぐに本書を手に取ってください

表紙の帯に書いてあったこの文言が気になった。
パラパラとめくってみると文字も大きめで読みやすそう。
あまり気負わずに読んでみようと思った。

うつ病は「体」も痛めつけている。

うつは「心」の部分だけじゃなく「体」も痛めつけているという。
異常なだるさや痛みまで出るという。
脳のメカニズムに関係があるのだそう。

自分に置き換えて考えると更年期にもこういった症状があり、とてもよく似ていると思う。
ホルモンの減少で起こりやすくなる指の関節が痛くなる腱鞘炎や、へバーデン結節がよく知られている。

一時は背中痛膝痛にも苦しめられた。
今は比較的落ち着いているが、最近は足の指の付け根が痛い。
場所を代え痛い場所が変化する。
痛いところが多いと心も病む。

膝においては数年前“足がちぎれる!”と思うくらいの激痛が起こり、夜中に目覚め恐怖した。整形外科で鵞足炎がそくえんという診断もつき定期的にヒアルロン注射も行ったが、今では何事もなかったかのように痛くない。
もしかしたらこれもホルモンバランスの影響だったのではと疑っている。


体のだるさはいつだってある。
それって“年のせいなのでは?”と思ったりもした。

しかし、日によっては頭を上から押さえつけられるようにだるい。
そうなると、何もできない。
日々の生活を放り出し、コンビニ弁当やインスタントに頼ったりするが、あまりの自分の出来なさに次第に心が病んでいく。

更年期うつなのか?

更年期うつについても書かれているかと期待したが、少し触れているだけだった。

回復はするので、更年期によるホルモンバランスと思っている。
気落ちがひどいので、先日婦人科の医師に話そうと思っていた。

思っていたのだが…
診察室へ呼ばれ椅子に腰かけるよりも先に


医師「何でもなかったよ〜、また2カ月(漢方薬)出しとくね〜!」



終了した。


前回、漢方の副作用が出ていないか血液検査をしていた。
その結果だったが、診察はこれにて終了。

秒で終わった。

何も言えず病院を後にした。
よほど覚悟を決めて切り出さないと毎回こういう展開になる。


心のどこかで“この人は助けてくれない”と思っているのでどうしようもない。(自身がどうしようもない)
とにかく「どうですか?」と、聞いてくれない。

ホルモン療法を積極的に行わないと言っていたので、強く申し出ないと今後もないだろう。

もう少しだけ患者の心に添ってほしい。
たびたび症状が回復したりもするので“このままでもいいかな?”とつい、そのままにしがちになる。
よくないなと思いながら自分のことだし面倒になってしまう。


自分のことなのに。


ホルモンバランスに自分の体を痛めつけられているのに。


ホルモンバランスに自分の心も痛めつけられているのに。


……


家族にも迷惑かけているのにさ。


ストレスをためにくい、頭の切りかえ方


『第2章 ストレスをためにくい、頭の切りかえ方』の中に、ストレスを軽減する方法や考え方が書かれており、とても参考になった。

その中で取り組みやすかったのが「いいことしか書かない日記」をつけるという方法。

 文章に書き起こすと、自分の感情や思考、行動を客観的に見直すことができます。たとえば、今不安に思っていることを文章にすると、中身を可視化できます。すると、それだけで不安感情が消えていくことがあるのです。
 私がおすすめしたいのは、「いいことしか書かない日記」をつけることです。日々の出来事のなかから、不快な話や落ち込むような話は一切書かず、明るい話だけをつづるのです。たとえば映画の感想を書くときでも、欠点をあげつらうのではなく、面白かったところ観てよかったと思うところだけを記します。

『うつの壁』和田秀樹/著 より引用

以前、3行日記がいいと聞き、試しに書いたことがある。

だけどしっくりこなかった。

内容に、不快なこと、落ち込むようなことも含めていたからかもしれない。しっくりこなかった理由が解った気がする。
そうか、いいことだけ書けばいいのだ!


おわりに

さっそく出来ることから始めてみようと、「いいことしか書かない日記」をつけ始めてみることにした。
まだ数日だけど、書き終えるとニコニコになる。
明日も頑張れるかな?という気持ちになれていると思う。

……

“なんかうつっぽい?”と感じたら手に取ってほしい一冊。
タイトルに“うつ”という言葉が含まれており、手が出にくいかもだけど、あまり身構えずに読んでみてほしい。
自分自身や家族。同僚だったり、身近にそういう人がいたときの支えやヒントがこの中にあると思う。


最後までお読みいただきありがとうございます。


今晩も、今日あったいいことをあげつらうぞ。


カワコ




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