見出し画像

【むしり氷下魚の取り扱いを検討中】お酒のつまみ「むしり氷下魚」とは?栄養価や検討中のむしり氷下魚を食べた感想

こんにちは。乾き物アソート商品のオンラインショップ「カワキモニスト」を運営している森嶋です。9月のショップ開設に向けて準備を進めております。
「カワキモニスト」は、スナックやバーの飲食店経営者に満足してもらえる厳選した乾き物を提供するオンラインショップです。
今回のnoteでは、アソート商品の一つとして検討している「むしり氷下魚」についてご紹介します。

1. むしり氷下魚とは?その魅力と特徴

むしり氷下魚とは、北海道の厳しい冬の気候が生み出した珍味です。氷を割り、氷下魚(コマイ)という魚を捕獲する「氷下待ち網漁」がその名の由来で、「小さな音がする魚」というアイヌ語の意味を持っています。この魚はタラの仲間で、乾燥させることで独特の旨味と食感が引き出されます。

製造過程としては、まず氷下魚を塩水に浸して塩抜きを行い、その後、天日干しや冷風乾燥機を使用してじっくり乾燥させます。そして、乾燥した氷下魚を手作業でむしり、繊維状に裂いていくことで、むしり氷下魚が完成します。この手作業の工程が、魚の旨味を最大限に引き出し、噛めば噛むほど味わい深い珍味となります。

むしり氷下魚の楽しみ方としては、そのままお酒のおつまみとして食べるのが一般的ですが、マヨネーズと一味唐辛子を添えたり、醤油を少しつけたりすることで、さらに味が引き立ちます。また、硬さが気になる場合は、軽く水で湿らせてから冷蔵庫で少し置くことで柔らかくなり、食べやすくなります。

2. むしり氷下魚の歴史的背景

むしり氷下魚の歴史は、アイヌ民族の食文化に深く根ざしています。彼らはコマイを長期保存食として利用しており、凍結と乾燥を繰り返すことで保存性を高めていました。この保存方法は、北海道の寒冷な気候を最大限に活用したものであり、むしり氷下魚はその知恵の結晶ともいえる珍味です。

現在では、アイヌ民族から受け継がれた製法を基に、より洗練された方法で生産されています。新鮮なコマイを塩水に浸した後、天日干しや冷風乾燥機で乾燥させ、手作業でむしることで、現代の食卓にも合う味わい深い一品が完成します。

3. むしり氷下魚のバリエーション

むしり氷下魚は、基本的にコマイから作られますが、いくつかのバリエーションがあります。例えば、燻製にしてさらに深みのある風味を加えた「むしり氷下魚のとば燻」などがあり、異なる風味を楽しむことができます。それぞれの製法により、食感や味わいが変わるため、お客様の好みに応じて提供できるのが魅力です。

4. むしり氷下魚の栄養価と健康効果

むしり氷下魚の栄養価と健康効果についてご紹介いたします。

栄養価

むしり氷下魚は、コマイ(氷下魚)から作られており、以下のような栄養素を含んでいます。

  • カルシウム:コマイはカルシウムが豊富に含まれているのが大きな特徴です。カルシウムは骨や歯の健康維持に重要な栄養素です。

  • タンパク質:魚類に含まれる良質なタンパク質を含んでいます。

  • 脂質:コマイは脂の多い魚で、白身魚ですが高カロリーです。これには健康に良い不飽和脂肪酸が含まれています。

  • ビタミンD:干物にすることで、ビタミンDの含有量が増加します。

健康効果

むしり氷下魚を食べることで期待できる健康効果は次のとおりです。

  • 骨の健康:カルシウムが豊富に含まれているため、骨の健康維持に役立ちます。特に子どもから年配の方まで、骨粗しょう症の予防に効果があります。

  • 筋肉の維持:良質なタンパク質を含むため、筋肉の維持や成長に寄与します。

  • 心血管系の健康:魚に含まれる不飽和脂肪酸は、心臓病のリスクを低減する可能性があります。

  • ビタミンDの補給:日光を浴びる機会が少ない人にとって、ビタミンDの良い供給源となります。

  • 低温環境への適応:コマイは寒冷地に生息する魚であり、血液中に凍結を防ぐ物質が含まれています。この特性が、人間の体にも何らかの健康効果をもたらす可能性があります。

これらの栄養価が凝縮されたむしり氷下魚は、日々の食事に取り入れることで、健康維持に寄与するだけでなく、お酒を楽しむひとときに栄養的なバランスを加えることができます。ただし、塩分が多いため、摂取量には注意が必要です。特に高血圧や心臓病のリスクがある方は、適量を守ることが重要です。

5. 実際に試食してみた感想

私たちが実際に試食したむしり氷下魚の感想をお伝えします。今回試食したのは、北海道根室産のむしり氷下魚(80g)です。

むしり氷下魚:表面


むしり氷下魚:裏面

開封した瞬間、魚の香りが広がり、まるで北海道の大自然が目の前に広がるような感覚に包まれます。味は、凝縮された旨味と適度な塩味が口の中に広がり、特にビールや日本酒との相性が抜群です。

むしり氷下魚:盛りつけイメージ(約10g)

噛めば噛むほど味わいが深まり、硬さもまた楽しみの一つです。手でむしりながら食べることで、少しずつ柔らかさが出てくるのも面白いところです。ただし、硬さが気になる場合は、食べる前に軽く湿らせると良いでしょう。手に匂いが残る点は、あらかじめお客様にお伝えしておくと良いかもしれません。

6. まとめ

むしり氷下魚は、北海道の寒冷な気候が育んだ伝統的な珍味で、その独特な食感と凝縮された旨味が特徴です。アイヌ民族の食文化に根ざした歴史を持ち、現代でも多くの人々に愛されています。

栄養価も非常に高く、カルシウムやタンパク質、ビタミンD、不飽和脂肪酸など、健康維持に役立つ栄養素が豊富に含まれています。また、コマイに特有の低温環境への適応特性も、人間の健康に何らかの効果をもたらす可能性があります。ただし、塩分が多いため、適度な摂取が求められます。

今回、私たちは実際にむしり氷下魚を試食し、その味わいと食感、そしてお酒との相性を確認しました。結果として、この珍味が「カワキモニスト」の商品リストに加わることで、お店の魅力を一層高め、お客様に喜ばれるアイテムになる可能性が高いと感じました。

皆様のフィードバックをお待ちしております!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?