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第22話『御開帳ォ~~!』

 懇願すれば、やさしくしてもらえる……そんな希望を踏みにじってやる。
 エレナの口元からはダラダラと唾液と吐瀉物が垂れ流れていた。

「あいにくオレァ、女の泣き叫ぶ姿が大好物でよォ! くはははッ!」

「ぁっ……ごっ、……ごふっ。こひゅーっ……ぁ」

「んァ? お、なんだ。吐瀉物がのどににでも詰まったか?」

 エレナはごぽっ、ごぽっとおかしな呼吸音を鳴らしていた。
 白目を剥いて、ガクガクと震え出す。

 ガリガリと拘束されたその手で地面を掻きむしる。
 バリッと何枚か爪が剥がれた。

 足がジタバタとしっちゃかめっちゃかに暴れている。
 人は呼吸ができないとこういう反応になるのか。

 あははっ、ちょっとおもしろいな。
 ボクはそしばし堪能する。

「くははっ、苦しいか? 助けて欲しいか?」

 エレナは必死に首を縦に振る。
 ボクは「ん~?」とすっとぼけた。

「なんだそのジェスチャーは、どういう意味かわかんねェなァ? ちゃんと口で言ってくれねェと」

「っ!?!?!? ぇ、ごぁっ……! ぁぁっ……!」

 エレナの表情は絶望に染まる。
 もちろん、さるぐつわをかまされ、窒息間近の人が言葉なんて発せるはずがない。

「がっ……、ぁ……、…………」

 やがてエレナの顔は赤を通り越して真っ青になり、ビクンビクンと痙攣しはじめた。
 プシュウウウ! と彼女の股の間からしょんべんが吹き出した。

 彼女は失禁し、黄色い水たまりを作っていた。
 その姿を見て、ようやく満足した。

 彼女のさるぐつわを外してやり、その小さな胸に拳を振り下ろした。
 すると「ごぱふぁっ!」と肺の空気と一緒に、詰まっていた吐瀉物が口から飛び出た。

「――ぷはぁッ……げほっ、ごほ……、ごはっ!」

「いやァ、悪い悪い。窒息しかけてたなんて、気づかなかったぜェ」

 ボクはわざとらしく言う。
 しかし、エレナはもはや反論する力も残っていないらしい。

「はぁ~、はぁ~……、っ」

 意識も朦朧としているらしく、身体はダランと弛緩していた。
 ただ、荒い息を吐いていた。

「さァて、と。そろそろ、メインディッシュを頂くことに……ヤルことヤルとするかねェ」

 ボクはエレナの両足へと手を伸ばした。
 そして、ぐぐぐっと力任せに左右へと開いていく。

「ゃっ……っ!?」

 エレナはハッと我に返り、足を開かせまいと抵抗する。
 しかし、ほとんど身体に力が入っていない。

「ほォら、御開帳だァ!」

 ボクはエレナの大切な部分をあらわにさせる。
 きれいなピンク色の一本筋。彼女の大切な場所が丸見えになっていた。

 先ほどの失禁で、そこは濡れていた。
 わずかに湯気が立ち上っていた。

「へェ……さすがはエルフじゃねェか。きれいなモンだ。けど、んんぅ~? なんだァ、おかしいぞォ? おい、このあたりしょんべん臭くねェかァ? ほら、お前らも確認してみろよ!」

「ぃ、ぁ……ひっくっ……ぅっ」

 エレナの秘部が衆目に晒された。
 風に撫ぜられ、ヒクヒクと震えている。

 奴隷商人が「くせぇ、くせぇ!」とヤジを飛ばす。
 エルフ同族たちにも見られてしまっている。

「やめ、て……! 見ないでぇっ! もう離してよぉっ……!」

 エレナがわんわんと泣きじゃくる。
 もはや尊厳もなにもあったものではない。まさしく子どもだ。

「くははッ! まだまだ、終わらねェよ? なんのためにさるぐつわを外してやったと思ってるんだ。お前をもっとかせるために決まってるだろォ?」

 言いながら、開かせたエレナの足を、ボクの膝で押さえつける。
 空いた手を秘部へと伸ばす。

「さ、触らないでっ! いやぁああああ!?」

 ボクはエレナの下腹部へと手を沿わせた。
 ぴちゃっ、としょんべんで濡れたそこは音を立てた。

「ひッ……やっ――っ!?」

「おいおい、まだ触っただけだぜェ? にしては、ずいぶんと過敏な反応じゃねェか。はじめてなのかァ?」

「……っ」

「これだからエルフはやめられねェ。優れた見目を持ちながら、ほとんどが新品・・だってんだから。お前もそうなのか、きちんと品質を調べてやるよォ」

 ボクは弄ぶように、恥部の周囲を触れるか触れないかくらいの距離で撫ぜた。
 指先に羽毛のようにやわらかい恥毛の感触。

 髪と同じく細い金の毛。
 それをくすぐるかのように、指で梳いてやる。

 指先がしょんべんで濡れていたせいで、陰毛はまるで整髪料をつけられたみたいになる。
 せっかくだから、まるで糸をより合わせるみたいにイジイジと指先でこすり合わせて整えてやった。

 この行為そのものには、とくに意味なんてない。
 ただ、その間ずっとエレナは股間を全開にさせられた姿勢のままだった。

「ぅぅ……もう、やめて……」

 身体で遊ばれても、されるがままになるしかない。
 その屈辱から逃げるかのように、エレナは自分の下腹部から目を逸らした。

「オイオイ、まだまだはじまってすらねェだろうがァ」

 ボクはほかにも太ももを撫でまわしたり、お腹にぎゅうぎゅうと圧をかけたり、股関節を親指でマッサージするかのように押したり……恥部ではなく、その周囲をいじって焦らす。
 手が移動するときに、一番大切なところをわざと掠めさせて……。

「ぃっ……、んっ……、ふぅっ……あぁッ!?」

 エレナが油断した瞬間、その大事なワレメに触れた――。



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