見出し画像

パートナーを人生ステージアップの中ボスにしないためにできること/占い師になる前の話

誰しも「自分の価値観」で相手を見て、コミュニケーションをとるものですが、どんなに仲が良い相手、魅力的だと思っていた相手でも、ある日「なにをいってもあまり響かなくなる」「なぜかとても否定されている気持ちになる」瞬間が訪れます。

人間関係でいったん「離れる」が起こるタイミング

自分が何か大きな変化を経験すると、知らず知らずの間に自分のなかの「当たり前」に変化が及びます。自分にそうした微細な変化が訪れるのは、ネクストステージに進んでいくためには起こってくることなのですが。

どうにか自分自身に抵抗のない方法を選ぼうとして、特定の誰かや環境を優先すると、トンデモルートに迂回しないといけなくなったりします。

わたしのトンデモルート:パートナーを求めて経済的自立に失敗

トンデモルート:あとあと振り返ると、しなくてもいい苦労をあえて選んだワインディングロード。当時は全く気付かずに歩んでいることが多い。

人生を豊かにする「しらなくていいこと」辞典 /わたし  Age27~31 出典 

一回目の自立を慣行した10年前。わたしは自分に自信がないので、手あたり次第仕事を探して回っていて。ありがたいことに、一日数万円の仕事がドカンと入ってきたり、定期のライティングのお仕事をもらったり。今思えばそこそこ順当な生活をしていました。

ところが、わたしは自己肯定感というのはほとんどない生き方をしており。ほぼ家で缶詰めになって働くこと、20代後半にもなって「恋人がいない」ことが猛烈に人として恥ずかしというコンプレックスがあって。しかも、収入がフリーランスでいつどうなるかわからない生活に対しても、全く前向きではなく。今ある物事のポジティブな面を享受できなかったのです。

すると、あるきっかけで自分のモラルに絶対的な自信のある年上の男性を紹介され、徹底的に「彼の価値観に合った生き方をすることで、自分を認めよう」というトンデモルートに突入しました。

わたしは朝分と夜分の納品の都合で2回に分けて寝ていたのですが、「俺が帰宅している時間帯以外に仕事している人間は、仕事ができない」と怒られてしまい、相手の帰宅時間から寝るまで、ずっと連絡できるように、仕事を大幅に減らしたのです。

すると当たり前ですが、そんな都合のいい仕事がなくなってきて、ほぼ無職状態に陥ります。ここからは、相手が呼び出したいタイミングで新幹線に乗り、ご飯と一夜だけ共にして帰宅して、帰宅したタイミングでずっと連絡を取り、荒廃する生活、そして浴びるような「お前はごくつぶしで、生きる価値がない」という長文メールを、おはようからおやすみまで受け取る生活におちいります。なお、お付き合いはしていません。

迂回ルートのメリット:常用薬の大幅削減、初の賞歴

このときでさえ、ミラクルや良いことは起こります。「お前みたいなのはどう生きたってクソなんだから、薬なんて一切飲むな。その方が健康的にくたばれますよ」という、こうばしい暴論を真正面から受け止めたおかげで、私は1年間、飲んでいた薬を強引に辞めます。そして命が危ない目にもあいます。

ただこれにより、毎日10錠以上飲んでいた薬が、相手と離れて主治医の先生と相談し「飲まないで行けたなら、飲むのやめてみましょうか」で、1錠だけになります。すると猛烈に体が軽くなって、日常的で慢性的だった「眠気」が段階的に解決して、活動時間が長くなりました。

またこのとき、私は作家を目指して作品を書いていたのですが、これをこの相手に3作くらい見せたのです。すると、案の定の全否定。言葉の言い回しを全修正され、「これは俺の作品だから」ということで、とりあげられてしまいました。

なかには案件としてもらっていたものを「書き直したから俺が書いたことにしろ」というトンデモが起こったので、ようやくもらえるようになったお仕事を失いかけました。これはさすがにまずいぞ、と思う頃には、都落ちして実家に帰郷。

そのときに、かろうじて残っていたお仕事関係で情報を集めていたら、学生時代の同級生の活躍を雑誌で知って、ほっぺたに思いっきりビンタをくらったような衝撃が走り。

男性に内緒で短い作文をコンクールに提出。半年後、賞をいただきました。ちなみに「恨み」をテーマで一筆したためております。素材に無駄がありません。その授賞式に「一緒に行こうよ」と言ったら、機嫌を損ねてしまい、平和的に相手から卒業しました。

どっちに転んでも「良いこと」に目を向ければ、そこから穏やかルートにたどり着ける

…と、わかっていても、毎朝数千文字の「生きている価値がない。社会人として終わっている。哀れなクソムシ、なんて愚かだ」などなど、それを全部受け入れたうえで「見捨てないでいてありがとうございます」返信を、数千字も書いて送信しているのは、ありていにいって、たいへん不健康です。笑

無暗にステージアップのためのボス戦にしないために

正直、相手が好きとか嫌いとかはないです。ただ自分にこんなにエネルギーを注いでくれている人に、めちゃくちゃ感謝していました。さびしかったのです。

そして「ここで折れたら負けだ」「感情的になるのは、私が疲れているだけだ」「人を憎んではいけない」みたいなファイティングスピリットを燃やしていました。

自分も相手も調和的に生きていれば、そもそも「仲良くならない」「興味を持たない」選択ができたはずです。愛憎をボス級に育てて狩る(対峙する)のが、わたしの過去の世界観・価値観だったのだと顧みます。

生ける勲章を今後は平和的にゲットしたい

ここからは「今」の話です。固定・定期収入を持たない30代後半独身女性でいることに対して、必要以上にコンプレックスを持っていると、自分の投影として、シャドウとして、「魅力的な人の形をしたモンス」が現れて相対することになります。

そもそも、パートナーシップをステージアップのボス戦として通過儀礼的に経験している時点で、わたしの信じ込み・固定観念が、男性性/女性性、自己肯定に、とても独自の課題を持っています。人生に対して血の気が多すぎます。

そこを「車騎星だから剋する」「偏官だから正妻向きじゃない」「太陽かに座の終わりだから殻を破ることが成長なんだ」と占い的にとらえて、納得できる方はそれでもいいのですが、わたしは占いでいくばくかの収入を得ていても「だからなんだ」です。笑

だからこそ、「わたしの人生に、これがなぜに表れたんだろう」という現象に、芽の小さいうちから気づけるようになりたい。それが、トンデモルートではなく、よりよい方へ人生がシフトする、軽やかさなのだとわたしは思います。

調和的な生き方なら、仲間をゲットとか未来のヒロイン・ヒーローとの出会いくらいのイベントになるはずです。今後の人生は、仲間を集めて大きな目的を達成するストーリーを楽しみたい。そもそも自分の生きる世界を、世紀末の荒廃した世界にするか、平和な時代のハートフルコメディーにするかも、自分次第だと思うのです。

ということで、わたしは勇者になって、しかるべきラスボスを駆逐するために、経験値のための討伐を楽しむ、超デュアリスティックな生き方から、

本日をもって卒業します!

というお話でした。

★こんな『占い』やってます


この記事が参加している募集

#新生活をたのしく

47,919件

お試し感覚で、サポート頂けた方の気になることをお返事のメッセージにてお答えします。その際は【占い希望】と記載くださいませ。ご記載がないものは、御礼のみになりますが活動資金にさせていただきます。いつもありがとうございます😊