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第12話 転落

つまりぼくは、Yahoo!Japanからサイトを削除されたどころか、詐欺の片棒まで担がされてしまっていたのだ。

広告の内容をキチンと審査する。そうしたぼくの管理体制の甘さが根本にあったことは間違いない。しかしダマす方も許せない。

ぼくは広告の打ち切りを仲本に連絡し、ホームページから広告をはずした。そして再び、Yahoo!Japanに登録を申請した。

Yahoo!からは、1ヶ月たっても連絡がない。2ヶ月たっても連絡がない。

「ああ、なんてことだ。取返しのつかないことをしてしまった」

後悔しつつも、登録申請を繰り返した。しかし幸運の女神は、2度と微笑むことはなかった。

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