ぼくがシールを売って1億円稼ぐまで

とある会社社長の備忘録。ネット通販でシールを売って年商1億円。

ぼくがシールを売って1億円稼ぐまで

とある会社社長の備忘録。ネット通販でシールを売って年商1億円。

マガジン

最近の記事

第15話 再び、広告業

「もうそろそろ、広告を貼ってみるか」 順調にアクセスアップしてきたので、次はお金儲けの段階だ。広告業復活である。 しかし、前回と同じ轍は踏まない。今回は大手ASP(広告代理店)を利用してみることにした。もう詐欺はこりごりだったのである。 結果から言うと、i-mobileとnendが一番多くの反応が取れた(つまり稼げた)。 確実な収入が欲しかったので、どちらもクリック広告を採用した。クリック広告とは文字通り、読者が広告をクリックすると、1クリックにつき10円が収入になる

    • 第14話 アクセス数の増やし方

      ここで、ぼくがアクセス数を増やした方法について触れておこう。 実際に稼いだサイトも紹介するので、参考になるはずだ。

      有料
      1,080
      • 第13話 復活

        しばらく気が抜けた状態であったが、なんとか気力を取り戻した。 「よし!またイチからアダルトサイトを作ろう!」そう決意した。 新しく作ることにしたアダルトサイトの基本的なコンセプトは、前回のものと同じだ。しかし次は、WordPressで作ることにした。 WordPressは、無料のブログツールである。毎回、HTMLタグを打つ必要はなく、サイトを簡単に更新できる。またプラグインによる機能追加ができることも魅力的だった。 さらに独自ドメインを取って、読者にダイレクトにアクセ

        • 第12話 転落

          つまりぼくは、Yahoo!Japanからサイトを削除されたどころか、詐欺の片棒まで担がされてしまっていたのだ。 広告の内容をキチンと審査する。そうしたぼくの管理体制の甘さが根本にあったことは間違いない。しかしダマす方も許せない。 ぼくは広告の打ち切りを仲本に連絡し、ホームページから広告をはずした。そして再び、Yahoo!Japanに登録を申請した。 Yahoo!からは、1ヶ月たっても連絡がない。2ヶ月たっても連絡がない。 「ああ、なんてことだ。取返しのつかないことをし

        マガジン

        • アダルトサイト編
          15本

        記事

          第11話 詐欺の片棒

          ぼくは、仲本の会社の広告をクリックしてみた。 真っ黒な背景に、女性の裸が浮かび上がる。エロ動画は、どうやらこれひとつのようだ。 「動画を再生する」のボタンを押すと、嫌な予感は、現実のものとなった。 「入会ありがとうございました。12時間以内に入会金38万円をお振込みください。」 やられた!これは典型的なワンクリック詐欺だ! サイトを下の方まで読み進めると、自宅に請求書を送るとある。そして、それが嫌な場合は電話しろ、とも書かれてあった。 焦って電話すれば、詐欺師の思

          第10話 不安的中

          あるひとつの不安が頭をよぎった。信じたくはないが、調べないわけにもいかない。 「やっぱりか…。」 ぼくの不安は的中した。Yahoo!Japanから登録を抹消されていたのだ。 目の前にあるパソコンのディスプレイが揺らぎ、頭がフラフラした。気を抜くと意識が飛びそうな、最悪な状態だ。 何度確認してみても、やっぱり消されていた。アクセス数が激減した理由は、まさにこれだった。 しかし何か変だ。Yahoo!Japanに登録されてから、サイトの構成やコンテンツは変えてないのに。

          第9話 事件

          事件は、突然やってくるから事件なのかも知れない。 アダルトサイトを作ってから、わずか1ヶ月でYahoo!Japanに登録され、それから1年あまりに渡って毎月6万円が振り込まれ続けた。 恐らく、総額100万円以上の副収入があったと思う。 もっとお金を出すから広告を増やしてくれないか。仲本や他の会社から、何度かそうしたメールが届いたが、すべて断っていた。 なぜなら、広告だらけのサイトにしたくなかったからだ。広告を増やせば、それだけ読者が逃げていくだろう。それが怖かった。

          第8話 我流サイトの作り方

          さて、ここでぼくがどうやってアダルトサイトを作っていたのかを紹介しよう。 まず肝心のエロ動画は、裏アゲサゲという動画共有サイトから拝借していた。 無料ソフトのRealPlayerを使って、エロ動画をダウンロードし、これまた無料ソフトの携帯動画変換君を使って、携帯からでも見られるように変換した。 次に本屋さんで売っているHTMLの本を参考にして、ホームページを作った。もちろん、タグは手打ちだ。凝ったデザインではなく、シンプルで分かりやすいことを重視した 最後にサーバーだ

          第7話 不動産収入

          さすがに前払いは厚かましかったかな。少し後悔したが、送っちゃったものは仕方ない。 そんな心配をよそに、3万円はあっさりと振り込まれた。 ぼくは少し驚きつつも、仲本から指示された広告バナーをサイトに載せた。広告業のはじまりである。 人間、一度うまくいけばこっちのもんだ。月3万円の同じ条件で、別の会社からのオファーにものった。 当時、20万円ほどのお給料をもらっていた会社員のぼくが、さらに6万円の副収入を得ている。 しかもその副収入は、不動産収入のように、安定して毎月は

          第6話 仲本からのメール

          メールを読み進めていくと、どうやらぼくのサイトにバナー広告を貼らせてもらう代わりに、月額でお金を振り込みますよという話だった。 あ、怪しすぎる。とは思ったが、すぐには断れなかった。 なぜなら、それまでぼくはお金を払って転送量を買っていたし、この話にはリスクがなかったからだ。 もしお金がもらえないなら、すぐにバナーをはずしてやればいい。そう軽く考えていた。 さて、そうなれば次の問題は広告料金だ。高すぎれば仲本から断られるだろうし、低すぎればぼくが損をする。そもそもぼくは

          第5話 ぼくと読者とメール

          意外に思えるかも知れないが、アダルトサイトを運営していると、読者(ユーザー)からメールが届く。 大抵は、動画が見れないから何とかしてくれとか、人妻モノをもっと増やしてくれといったものだ。 しかし中には、自分はゲイだから、ゲイの動画が見たいという意見もあった。もちろんゲイのカテゴリを増やしたのは言うまでもない。 あとはただ「更新がんばってください」とだけ。興味があったので返信してみると、なんと16歳の女子高生だったこともある。 ぼくはてっきり、男だけがエロサイトを見てい

          第4話 思わぬ落とし穴

          そもそも動画は、1秒あたり約30枚の静止画を順番に見せている。ちょうどパラパラ漫画を思い浮かべると分かりやすいだろう。 これに音声がついているのだから、そのデータ容量は莫大なものになる。加えて、大量のアクセスが集中すると、回線は一瞬にしてパンクしてしまうのだ。 ぼくの借りていたサーバーは、ひと月のデータ転送量が決まっていた。それを超えてしまうとサイトが見られなくなってしまう。 回復するには、翌月まで待つか、その月だけ余分にお金を払うしかない。仕方がないから、お金を払って

          第3話 アクセス数が急増した理由

          原因はすぐに分かった。Yahoo!Japanにカテゴリ登録されたのだ。 どのサイトでも同じだと思うが、深夜から明け方は、アクセス数が極端に少なくなる。ぼくのアダルトサイトだって同じだ。 しかしYahoo!に登録されてからは、朝4時でも3000アクセスあった。世の男性が自分磨きするであろう時間帯では、余裕で10,000アクセスを超えていた。 なぜ、こんなにもアクセスが集まるのか?答えは、Yahoo!に登録されると、検索結果の上位に優先的に表示されるからだろう。 ぼく自身

          第3話 アクセス数が急増した理由

          第2話 閃いたのは…

          「そうだ、すぐにエロ動画が見られるサイトを作ろう!ぼくと同じ思いをしている男は多いはずだ」 それから本屋で売っているHTMLの本を片手に、タグを手打ちして、アダルトサイトを作っていった。 サイトを作るにあたって決めたことが3つある。まず広告を一切貼らないこと。次にランキングサイトへ飛ばさないこと。最後に毎日更新することだ。 狙いは見事、的中した。日に日にアクセス数が増えていき、ぼくはそれが嬉しくてたまらなかった。 ある日、いつものように通勤電車の中で携帯からアクセス数

          第1話 はじまり

          これは、ぼくがアダルトサイトで毎月10万円ほど稼いでいた頃の話だ。そのアダルトサイトは、ある事件がキッカケで、今はもうなくなっている。 時間は少しさかのぼる。ぼくはパソコンの前で、イライラしていた。 「どうしてエロ動画が見れないんだ!」 今まさに、自分磨きしようとしている真っ最中であった。もうパンツを脱いでいる。アダルトサイトも開いている。しかし、リンクをクリックしているのに、ランキングサイトへ飛ばされ、肝心のエロ動画にたどり着かないのだ。 ぼくの下半身は、次第に冷え