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会社は人

個人、チームの延長戦に会社はある。そういう意味では人との繋がりが円滑になるような努力は絶対必要で、自分のことばっかり考える個人主義の集団はどこかで破綻するような気がする。破綻はしなくても、人間関係として障害が多くてやり取りへのコストが高くなったりする。

ベンチャー企業は、若手ベテランいろんなバックグラウンドの人がいて、「会社の常識」が良い意味でも悪い意味でもバラバラなことが多い。新卒一括採用みたいな企業だと、学生の時の白紙の状態から一斉に統一された社会人感を植え付けられるので、バックグラウンドの違いはベンチャーと比較するとそんなに大きくないはず。バックグラウンドのブレが少ない方がマネジメントはしやすいはず。

とはいえ、どんな企業でも共通するのは売上に対して自分の部署のコストがどれくらいか、そして利益絵の貢献度はどれくらいかという視点は持つべきだと思う。製品もしくはサービスが生み出す売上に対して、自部門がどれくらい貢献しているかという感覚。この収支間は、流石にベンチャーでも大企業でも共通で必要な観点。業界にもよるけれども、自分の人件費の2~3倍、利益で出していく必要がある。利益率10%と高めに設定すると売上にして億単位。

「コスト意識」は職種関係なく意識すべき指標。バックオフィスだったり直接売上に関係のない部署にとっても、自分のコストがどれくらいで、でも会社にとってはこれくらいの価値を生み出しているので、採算は取れてる。みたいなイメージをもつことはできる。

お金とは不思議なもので、製品として何かを売り上げてなくても、市場の期待値が高ければ投資されて「なんかお金はある」みたいな状態になってることもある。売上なくても企業としては拡大している、みたいな状態になる。ベンチャー企業で先行的に多額の資金調達を受けた場合、一般企業でいうコスト意識が培われていない場合があり、結構戸惑う。「あれ?自己研鑽のために外部のイベントにこんなに行かせてくれていますけど、これは売上にどう直接的に関わってくるんですか?わたしは良いですけど会社としてコスト意識大丈夫ですか?」みたいな事象がたまに起こる。もちろん経営者の方針で結構売り上げの見込みがある、だったりうちの製品のクオリティを上げるためなら質の高い教育も厭わない、だったりと色々事情はある。

けれども、ずっと資金調達だけでやってける会社はほとんどない。見切りをつけられて資金がショートするパターンもある。どんな会社でもいつかはプロダクトの売上で自立する必要があって、そのためには損益計算する必要があって、今までかけてた経費や人件費が重みになってくる事態があると思う。そうなってくると売り上げや利益に対する「生産性」が可視化されてきて、人だったり部署によって高低が出てくることも明るみに出てくる。

冒頭のテーマに戻るけれども、やっぱり会社は人。個人としての成果や成功を追求する人ばかりだと、チームや会社としての生産性は気にせず、自分の市場価値か上がるかどうかで行動し始める。結果的に「会社としての生産性はよく分からないけども、自分は別にクビになっても他のところでもやってける」みたいな自信が芽生えてくる。これは個人に対してメリットが大きいけれども、会社としては離職リスクも高いし労働生産性も低くなるしとかなり悪循環に陥る。

そういう背景では、個人主義が広まって会社での人間関係をどうでも良いとするのは、企業・国としてあまり良い流れではないよな〜と個人的には思う。やはり、社員同士の交流、絆は大事にしていきたいな〜と思う。取り止めもない話ですが、雑記でした。

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