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就職活動に苦しむ学生の皆さんに伝えたい大切なこと(河合企画)

【就職活動。そんなにビビらなくても大丈夫。】
皆さんが考えているほど、社会はつまらなくもなければ、ちゃんと見てくれる人たちもけっこうたくさんいます。どんな小さな会社でも、どんな地味な仕事をしている会社でも、経営が成り立って、人を雇用するというのはとんでもなく凄い事なのです。だから、すごくない会社なんて無いと思います。

そして、大きな会社だから社員が幸せ、小さな会社だから社員が幸せ、有名な会社だから社員が幸せ、ベンチャー企業だから社員が幸せ。ネクタイをしなくてもいいから社員が幸せ。お給料が高いから社員が幸せ。そんな公式はあるようで無いのです。

※確率は上がるかもしれませんが・・・笑

でも、社員の幸せが何かをわかっていて、それを追求している会社はたぶん幸せな社員がいる会社だと思います。会社選びの基準は絶対にそこが大事。
仕事は手段。目的は幸せ。だから、社員の幸せを願っている会社を探しましょう。

そして、これは人も同じです。

どんな自信を持てない人でも、特別な経験やスキルが無い人でも、生きているだけですごい事なんです。就職をしようというだけですごい事なんです。(私が21歳の頃はまだ大学受験中・・・笑)
お金があるから幸せ、無いから幸せ、営業だから幸せ、人事だから幸せ。そんな公式もありません。
でも、できれば健康で、幸せが何かを知り、足りていることを知り、自分が幸せだと実感し、誰かを幸せにしたいと願ってそれを追求している人は幸せです。

まず就職活動は生きる方法の一つでしかなくて、自分の幸せが目的だという事を真剣に考えておくこと。それが一番大切です。働き始めてから幸せになるかならないかの「自分の選択」があるだけだと私は思います。

【人として認められるか否かではない】

就職活動にはいろんな方のいろんな思いがありますが、残酷にも○と×が付きますよね。でも、就職活動では、人として認められるかどうかというほど企業の人たちと人間関係の構築はできないと考えておいた方が良いと思います。
もちろんそんな関係構築ができればそれは素晴らしいことですが、それは○の場合の話。だから、×だった場合、自分という人間そのものが×だったということにはなりません。そんなことで自分を見失っていてはいけない。自信をなくしてもいけない。

多くの社会人からは、縁の問題だとか、自分を不採用にした会社にはセンスが無いと思えとか、自分にはマッチしていないと思えとか、前向きなことを言うかもしれません。私も半分はそう思いますが、それでも半分は、「やってきたことやポテンシャルが合うか合わないかという企業の判断は、優秀かどうかという判断に近いものだ」という現実があることも知っています。それは皆さんも感じていることでしょう。

だから落ち込むことは避けられないのかもしれません。

でも、落ち込まない準備、落ち込みを軽減する準備をすることはできます。むしろそれをしないと、就活が続かないし、モチベーションを落とすことになります。次の会社の面接でも、「どうせだめだろう」とか、「どうせ自分には突出したエピソードが無い」とかそういうメンタルになってしまいます。

それでは受かる面接も受からないものです。

【学生の就活は半分チャレンジ・半分は今までの積み重ねの結果が出るだけの事】

もちろんエントリー、面接、採用試験やその準備を通して自分を高めることは最後まで諦めてはいけません。でも、結局面接で出る自分も試験の点数も、今日までの積み重ねの結果でしかありません。

採用面接で人物重視なんて言ってる会社なんかは、特に何をどう準備しても結果が大きく変わることは無いと思うほかないかもしれません。というか、そのくらいの開き直りがある方がかえっていいことがあるように私は思います。だって、今から来週の面接までに人間性を高めるっていっても無理でしょう?

そんな短期間でできることは演技の練習だけ。

そう思えば、今持っているすべてを出し切る、表現しきる。そこに注力するだけで最善を尽くしたと言えるのだと思います。そんな心構えでいけば、諦めも尽くし、落ち込む回数や量を減らすことができるのです。


【そもそも日本の就職活動は古くて腐っているのかもしれない。でも・・・】

ちなみに私は就職活動をしたことがほとんどありません。

35年間の人生で正社員の面接を受けたのは2社だけ。1社は24歳の時に途中で辞退したのと、1社は27歳で面接を受けて7年間勤めた会社です。

※ちなみに大学卒業は27歳でしたwww

私の場合、就職をすると、大人たちの世界で自分が底辺の扱いを受けるのではという不安があったのだと思います。人して認められない、理解してくれないだろうと。大人はそういう生き物だと勝手に決めつけていました。
自分ではそれを尾崎豊症候群と言っています。(古い)

■ ※2つは飛ばし読み可↓

※高校の先生が僕の事を心配してるんだよと言っていたのに、精神科医を学校に呼びつけて、その医者が通信制高校のパンフレットを出してきて、「君はこの学校ではやっていけないから転校した方が良いよ」と言ってきたことが私の大人コンプレックスの始まりです。

せめて2回目のカウンセリングで持って来いよ!お前は俺の何を知ってるんだ!?さては学校から依頼されたな!?俺のことなんて心配してないやん!俺の本当の気持ちなんてどうでもいいやん!権力を持った大人のさじ加減で子供の人生は変わるという重大な責任を持てない大人は全員死ね!!教師全員社会に出て苦労してから教師をやれ!!という感じ・・・。

※ちなみに大人に対してのコンプレックス、トラウマは今でもめっちゃあります。もう自分も大人だから、年下の大人に対しても↑のような事を思うことも多々あります。

あとは、就活狂騒曲でしたっけ?Youtubeのあれ。

あれは初めて見た時、割と衝撃的でした。

でもね、あれはひどい。現実から逃げるだけの「弱さという自己責任」を社会に転嫁してるだけの危険なアニメだと思う。そして子供の頃の私も同じ。何かを責任転嫁してただけのところも絶対にある。

社会のため、家族のため、自分のため、仲間のため、お客さんのため、そうやって社会で一生懸命に寿命を費やして戦っている日本人を馬鹿にしちゃいけないんですよ!そしてそれを目指すその他大勢の学生も馬鹿にしてはいけない。

確かにお金を稼いでいる人もいれば、そうでない人もいます。それは思いが強いか弱いか、上手か下手かという問題であって、正解か不正解かではないし、お金を稼がない人は生きてちゃいけない、馬鹿にされなくてはいけないということにはなりません。

要は、人を馬鹿にしちゃいけないよって話。

だって、あんなアニメに出てくる馬鹿ばっかりでこんな豊かな生活ができる国が成り立つわけが無いじゃないですか!?そりゃ日本社会のいろんな悪いところもある。それは今の私たちではまだ解決できない問題かもしれない。

でもね、日本っていうのは、世界の中では本当にすごい力を持った国なんです。

命があって普通。健康で普通。いつでも水が飲めて普通。飢えが日常から見えないのが普通。病気になったら薬をもらえるのが普通。
だから、その事実を認め、敬意を持たなければ、そうやって頑張っている人たちから自分が認められる人になるというのは無理なんです。

(やっと結論です)

【就職活動で苦しいのは社会のせい?】

大人も大人で悩むことがあるんですよ。パワハラとかブラック企業と言われたり、アメリカナイズされて頭の回転が速い若い子が多くて、精神論が通じない現代に逆に息苦しさを感じてたりするんです。でもそうやって世代間の摩擦はずーっと存在してきました。変化についていけない大人は絶対にだめだし、古い人たちが次の世代の人たちや次の世代の日本を創ってきたと考えれば、就職活動で苦しいことを社会や大人のせいにしたい気持ちもわからなくもないんです。

けれどみんなが思うほど日本の社会は悪くないと思って欲しい。大人も苦しんでいるけれど、それは未来の日本を創る苦しみだから。
つまり、大人たちも現状の社会が良くないことを、もっと良くなることを知っていて、実現したいと思っている。だからこそ、社会の問題点に目が行って、解決したいと思っている若い人たちには、早くこっちに来て欲しいと思っているんです。

そしてそう思われるかどうかは(自分たちの会社や社会に必要と思われるかどうか)環境や社会に対して主体的に取り組むか、ただ享受するだけの人生を歩むかの違いでもあるでしょう。主体性があれば最悪な出来事も納得できるようになります。自分のせいだから仕方が無いと。でも、主体性が無いと怒りの矛先がみつからなくて本当に苦しい人生になります。

親がどうとか、コロナ禍がどうとか、キャリアセンターがどうとか、経済がどうとか・・・。そこに怒りを持っても何も解決しない。エネルギーを持っていかれるだけです。
最悪なできごとでも自分事として納得すれば反省もするし、反省もすれば成長もします。だから主体性が大事。

主体性。それは生きる上でもっとも大切なこと。どんな環境でも幸せになるという意思の源でもあります。

【就職活動で個性がなくなる?】

個性が一旦なくなるというのは本当です。

おそらくこれは避けられない。内定者が5人並んでいて、自分だけ出世することもあり得ないし、集団面接で5人並んでいて、自分だけ特別な評価をもらえる確率も高くないかもしれない。同じような人たちにたくさん出会って、自分が烏合の衆である現実をつきつけられてしまいます。

でも、それも良く考えれば当然なことなんです。

学生のうちに会社で役に立つことなんてできません。あなたは弊社でどんな活躍をしてくれますか?って聞かれても社会に出たこともない人間がわかるわけないんです。

なぜなら学生はstudyが専門です。アメリカではそうではないかもしれないけれど、日本の教育制度やら教育がそうなんです。そしてpracticeは社会人になってから。

だから自分の長所も短所も別に働くことを想定して考える必要なんてどこにもないんです。実践が不足している皆さんの個性と仕事がつながるわけがない。だからいかに見せるかなんて考えないで、持っているものすべてをぶつけるだけしかできないと思った方がいいです。

面接官の見る目に期待してただただ自分をぶつけてみてください。役に立ちそうかどうかはその会社の環境をよく知っている面接官の人たちの判断にゆだねましょう。

だから今の自分では会社の役には立たない。この事実は変わらないことなんです。みんながそうだからみんな同じように部活のこと、アルバイトの事、留学の事、ボランティアの事しか話すことが無いんです。だけど、人と同じ話をすることは恥ずかしい事でもなければ、ダメなことでもない。それは、当然のことなんです。だって今まで特別な努力をしてないのが自分なんだから。だったら役に立つかどうか、皆さんの将来性はあるのかっていうのは皆さんの「今の自分」を全部表現できるかどうかにかかっているといっても過言ではないでしょう。

※社会人2年目、3年目とどんどん生産性は上がるので心配ご無用

さらにもう一つ。

リクルートスーツ、就活バッグ、黒髪、ピアス禁止、きれいな敬語・・・そんな事に個性を奪われるなんて思わないでください。あなたの本当の個性は、あなたの中で輝いていれば、いつでも取り出せることができるのです。ただ、今ではないだけ。本当にそれだけの話です。就活を始めたから個性が死んで、人生が輝いていないなんて思わないでください。

あくまでも仕事はただの生きる手段。人生の目的は幸せになること。だからその個性を発揮するのは就職活動じゃなくてもいいじゃないですか。

仕事をするということのスタートにも立っていない皆さんが個性云々を語るのは時期尚早なだけなのです。

あとこれは理解していただけないかもしれませんが、見た目が一緒になる日本の就活はフェアだと私は考えています。要は中身だけで勝負ができる場。それが日本の就活ってことです。

【私が一番伝えたいこと】

私たち社会人は皆さんが苦しんで苦しんで自分に負けそうになって、それでも生きていくためにあきらめないで見えない未来のために頑張っていることを知っています。

なぜなら私たちも同じように苦しんできたから。

でも、社会人になると、もっと大きな苦しみと向き合わないといけなくなります。(もちろんその分喜びも大きいですよ!!!)

だから、皆さんが苦しんでいる姿を見て「若いな」って思うんです。たまに面接官が自分を見下しているように見える、横柄な態度で接してくるというのはそういう事です。

でも、そんな若者を見下すような大人は、苦しまなかったか苦しんだことを忘れているかのどっちかです。多くの人がその苦しみに共感してくれます。さらに、本当に充実した社会人生活を送っている人は、皆さんの未来にある希望に期待してくれます。自分たちの希望と、みなさんの希望がマッチするかをジャッジしたいのです。

だから、皆さんの中に希望を見つけてくれる素敵な人と一緒に働いてください。だって、社会人になってもいい事無いよって人と一緒に働いても何も得られないじゃないですか。

結論をまとめると、希望と希望をマッチングさせるのが就職活動のあるべき姿です。

就職活動では皆さんが面接官を見極めるんです。そうやって会社を選ぶんです。それが就職活動の一番大切なことです。

だから、皆さんも自分の中に希望を見出して、「方法はわからないけど一時的なこの苦しみからなんとか抜け出して、素晴らしい人生にしてやる」と言い聞かせてください。

それだけで社会人から見た皆さんの印象は大きく変わり、いい結果が出るようになると私は思います。

皆さんがこれからの日本を、世界を創っていくんです。

一緒に素敵な未来を創っていきましょう!!

働くのは楽しいし、素晴らしいことなんです!!

これを読んでくださった方々と一緒に素敵な未来を共に築ける日を楽しみにしています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^)/

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