不登校を乗り越える土台になるもの。
去年、学校で傷ついた息子は、学校に行けなくなりました。
今はフリースクールに通いながら、学校は自由登校。
息子が信用できる先生の授業だけを受けに行っています。
そんな息子のソウがフリースクールを休んだ日がありました。
その日、フリースクールの友達から電話がかかってきました。
「大丈夫？なぁ、明日は来いよ。」
横で聞いていた私は、スクールでこんなに心配してくれる友達ができたんだ！と、感極まって泣きそうになって
ズッコケそうになった。
マジマイペースすぎるぜ息子…！
そもそもこの日も、息子は体調不良で休んだのではなく、スクールで習った展開図を作ることにハマって、行かなかっただけ…。
最近はもう好きなことは、好きなだけやってもらってます。
だけど、息子はマイペースだけど、繊細なところもあります。
人の表情から気持ちを察したり、空気を読み過ぎて疲れたり。
大きな声、怒鳴り声が自分に向けられたものではなくても、頭が痛くなってしまう。共感覚を持っていて、人混みだと混乱することもあります。
だから、気を遣わずに話せる友達がいることを知って、とても嬉しかったんです。
息子は、学校に行くことが辛いときでも、自分から「学校に行きたくない」とは言いませんでした。
むしろ「がんばりたい」って言ってた。
小さいとき、親が世界の全てのとき、子どもはみんな親が好き。
お世話になってるカウンセラーさんが言っていました。
「嘘をつくのも黙るのも、親に嫌われたくないからだったりします。親のことを好きな子ほど、そういう傾向があります。」
このとき、私はすごくショックで。
知らない間に、息子を追い詰めていたのかもしれないって思ったんです。
息子は私の声一つで、私の気分を察するくらい敏感。
当時、私が学校を休ませていいのか葛藤していたことも、察知して、言葉を選んで話していたのだと思う。
本当の気持ちにフタをして。
だけど、息子は言葉にしなくても、体が拒絶反応を起こしていた。
体は言葉より素直だ。
息子は、ほんとは学校に行くことが、精一杯嫌だったんだと思う。
大きな葛藤はあったけど、弱っていく息子を見ることは、私自身が傷つくより悲しくて、
「大丈夫。休んでも嫌いにならないよ。大好きだよ」と伝えた。
そのとき初めて息子は、本音を話してくれたと思う。
親と子である限り、どれだけ対等であってもそこには上下関係ができる。
ご飯も、おもちゃも、暮らしそのものが、親から与えられるものだから。
親は言葉にしなくても、知らないうちに子どもをコントロールしてしまってることがあるということを知った。
それは、もしかしたら親子関係の仲がいいほど、親の言葉は子どもに影響を与えるのかもしれない。
だけど、だからこそ、
家の中だけは家族みんな素直であってほしい。
しんどいときはしんどいって言い合える家族がいい。
それができたから、息子は、回復できたのだと思う。
不登校をきっかけに家族が仲が悪くなる家庭も少なくない。
私は以前、夫と思い切りぶつかった時期があった。
でもぶつかったからこそ、向き合えた。
だから、息子のことも、話し合って、一緒にいい方向を見つけることができたのだと思う。
当時は、夫と「ぶつかってよかった」なんて全く思えないくらい辛かった。
でも今はハッキリ、よかったと思える。
不登校になったことも、最近、ようやく少しずつ、「いい経験ができた」と思えてきた。
それくらい家族と深く向き合うことができたし、家族の大切さを知ることができた。
思い込んでいた「〜しなければならない」の壁が崩れて、自由になれた。
今、不登校の漫画も書く準備をしています。
「早く不登校の漫画を書いて」とリクエストもいただきます。それだけ、人には言えないけど悩んでる人が多いのだと思う。
でもその前に、
不登校を乗り越えるための、土台となるものを書きたかった。
それは、素直な気持ちを話し合える家族関係。
夫婦が笑顔であるほど、子どもは安心できる。
夫婦が素直であるほど、子どもは素直になれる。
子どもは親が大好きだから。
あと少し、今よりもっと家族が「いい感じ」になるために作った『名もなき家事妖怪』を、必要な人たちに届けられたら、
書いていきたいと思います。
もう少し待っててね。
カワグチマサミ（@kawaguchi_masami）
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