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これだけでも、不登校で悩んでる人が知ってくれたら

こんにちは!
隙あらばゴロゴロするためにフリーランスになったカワグチです。 

久方ぶりの投稿は、「不登校」のお話をします!

今、不登校の子どもたちは24万人もいるとか。昨年から5万人も増えたそうです。

この大きな数は、止められない。
時代の変わり目なのかもしれないなぁとも思います。
そう感じ取るのは個人だけでなく…

文部科学省が、「いかに登校させるか」から、「学び方は選択できる」と、方針を変えたようです。

あの!頭硬そうな!文部科学省さんが!ですよ!(失礼)

不登校に悩んでる方は、これだけでも知ってほしいなと思って。

私は知りませんでした。
もっと早く知りたかった。
知ったとき、心が楽になったし、選択肢を広げようと思えたから。

というのも実はですね、
漫画でもお馴染みのソウ君が、四年生になったGW明けくらいから、微登校になりました。

でも、おそらく彼は、この24万人にカウントされていないと思います。
まだフレッシャーだから。

それで思うところが湧いてきたので、書くことにしました。

ぶっちゃけ言うと、「学校に行くか行かないか」で悩んでる親子は、ニュースで見る数字より、たくさんいると思います。

というのも、「不登校」には、文部科学省が決めた定義があります。

不登校とは、病気や経済的な理由などといった特別な事情がなく、「年間の欠席日数が30日以上となった状態」

学校によってはオンライン教材で出席扱いできるところもあります。
別室登校やフリースクールでも。
そもそもこの数字はリアルタイムのものではないです。

だから、「今、学校に行けなくて悩んでる子ども」は24万人以上いるんじゃないかな。

それで調べてみたら、長期休みを含めると40人万人超えだとか。
1000人生徒がいるマンモス校なら2.30人くらいが該当するのかな?

しかも、この「不登校」にカウントされない時期は、一番辛い時期になりやすいです。

不登校についてSNSではいろんな意見がありますね。
「こどもがワガママ」「親の甘やかし」「しつけがなってない」そういう言葉を聞くたび、胸が抉られました。

でも

本当に?
ほんと〜に?
ほんとにそうなの〜〜〜!?

そうかもしれないけど、そうじゃないかもしれない。

真剣に不登校について考えてる方ほど、わかると思います。

不登校の子の答えは、一つではないということ。

不思議なことに、私の周りには、不登校で悩んでたり、昔悩んでいた親御さんが少なくないんですよね。
類は友を呼ぶというのか。それほど不登校が増えているのか。
お子さんの不登校の経験からカウンセラーや、フリースクールを立ち上げたり、不登校支援の仕事をしてる方もいます。

親御さんたちと話しててわかるのは、不登校になる事情は、本当〜にバラバラ。これはもう本当に確かなことです。

いじめ、教師、集団が苦手、勉強が追いつかない、貧困や家庭の環境で学校に行けない。
それらが複雑に絡み合うこともあるし。
そもそも学校に行けない理由がわからない子だっている。

息子の場合は、四年生になったころから、学校に行こうとすると頭が痛くなることが続きました。
学校には友達もいるし、勉強も嫌いじゃない。それまで登校しぶりもなかったので、とても驚きました。

だけど、毎日、寝る前に親子で話す時間を作っていたこともあり、様子がおかしいことに気づくのは早かった方だと思います。

息子は「学校に行きたくない」とは言わなかったけど、登校すると体調が悪くなるし、ついには大好きなゲームもしなくなりました。
これは息子の体からのSOSだと感じました。
こどもでも大人でも、心より体のほうが正直だったりします。
体からのSOSは、小さなうちに気づいてあげないと、取り返しがつかないことになってしまう。

私も夫も、息子の不登校になった理由を探すのは後回しにして、心身を回復させることを優先しました。そのために学校は期限を決めずに休み。習い事も全部お休みしました。

そうして1ヶ月ほど休むと、頭痛もなくなり、自分から習い事に行ったり、好きなこともできるようになりました。
学校にも行けるようになった。教頭先生やスクールカウンセラーに会いにいける。

でもクラスには入れない。

そのとき、息子自身、気づいたのだと思います。

「ぼく、先生が無理かもしれない…」

ほかにもポツポツ話してくれました。

「みんなは頭が痛くならない」
「“おかしい”と思ってるのは自分だけかもしれない」
「自分の方が“おかしい”のかもしれない」

そう思っていたんだそう。
休んだことで、心の中も整理されたのかもしれない。

息子が、「おかしい」と思う気持ちを潰さないでくれてよかった。
この気持ちを潰してしまうと、心も体も壊れてしまうから。

先生も人なので、相性があると思います。
うちの子は、いろんなことが重なって、今の先生と「どうしても」合わなくなってしまったのだと思います。正直私も無理やなって思モゴゴ…

それでも、無理してでも、「学校に行かなきゃいけない」と思っていました。「思い込んで」いました。

だけど、あの!あんな頑固そうな!文部科学省がですよ!(二度目の失礼)


詳しくはWEBで!

って言ってる。

文部科学省も、いろんな葛藤を抱えながらも、子どもたちの気持ちを理解しようとして、価値観を変えてくれたのだと思うんです。

それなのに、このことを知らない人は多い。
一人でも多くの人に届いてほしい。

ただ、このことをたくさんの人たちが知ったとしても、世間の価値観を変えることは難しい。

「学校に行かなきゃいけない」

この価値観は、親の、そのまた親の代くらいから、ずーっと「当たり前に」続いてきた習慣。
何かよくわからないけど信じ込んでいた価値観って、変えることが難しい。
意識して続けていたものよりも。

不登校に限らず、大人数と違うことをするときは、批判を浴びやすいです。

その理由もなんとなくわかります。
やっぱり、自分が経験したことこそが正しいと思いたい。自分を守りたい。
それが、「我慢してきたもの」だったらなおさら。

でも本当は、そんなことないんです。
価値観なんて、ちょっとしたことで変わります。

住んでる場所が変わったり、時代が変わったりするだけで。
変わった人に会っても、変わります。
私の周りは変わった人たち、つまり大人数の意見を気にしない人ばかりだから、救われています。

今は、息子は学校に自由登校をしながら、塾が運営するフリースクールに通っています。
一時期は外に出るのもしんどい状態でしたが、息子が安心できる家と、息子が信頼できるスクールで過ごして、回復することができました。

今はもう息子が、
生きててくれること。
笑っててくれること。
幸せでいてくれること。

それが本当に一番大切なことだとわかります。

そんなこと頭では理解していました。
でも心身まで、染み渡るように理解できたのは、こどもが不登校になってから。条件なしで子どもを愛すことを体験できたからだと思います。

不登校がきっかけになって始まったことは他にもあります。

教育に、興味を持つようになりました。
正直、どこにいっても教育なんてそんなに変わらないものだろうって思っていました。

だけど、通ってる塾や、見学に行ったスクールで、学校では習わないような授業を見て衝撃を受けました。
場所によって、人にとって、こんなにも、こどもが得られるものは違うのか!と。目からウロコシャワー浴びました。

生きるために、幸せになるために、本当に必要な学びってなんだろう?

私にできることはなんだろう?
そんなふうに考えるようになりました。

まさか学校が苦手だった私が、教育に興味を持つ日がくるとは……。

育児はこどもを育ててるようで、自分が育てられていると実感する毎日です。

悲しい、辛い経験は、捉え方を変えれば、糧になる。
価値観が広がる。自由になれる。
ここまで考えられるようになったのは、時間がかかり………いやそんなかかってない。
それだけ濃度の濃い出来事が次々起こった数ヶ月でした。
しょっぱかった〜。

書いていきたい。

ただ私は経験したことを、後日まとめてエッセイにすることが多いので、タイムラグが発生します。

辛かった、悲しかった、もどかしい想いを、ある程度落ち着いたときに振り返って整理して書く、という作業。そうして形になったとき、ようやくトンネルから抜け出せるのだと思います。

今は、夫と不仲から向き合ったまでの体験という暗いトンネルを抜け出してるところなので。グフゥこれも濃くて吐きそうだった。追い追い書いていきたいと思います。グフゥグフゥ。

今後も、できるだけタイムラグ発生しないように、日頃のことをメモとして、気軽な日記を書いていけたらいいなと思います。

カワグチマサミ(@kawaguchi_game



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