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画家川田祐子のニュースレター2017年ーNo.1〜No.12

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2017年に毎月1回、独自配信した「画家川田祐子のニュースレター」をまとめたマガジンです。 長野市から軽井沢町に引っ越しをし、春夏秋冬と移り変わる自然との対話、日々の生活の中で… もっと読む
単体で購入よりも2本分お得です。購入してくださった方(先着5名様まで)には、額付きジクレー・ミニ作… もっと詳しく
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記事一覧

画家川田祐子ニュースレター@No.1ー2017-01【有料版】

画家川田祐子ニュースレター@No.1ー2017-01【有料版】

新年の新しい試みとして、今年からニュースレターをはじめることに致しました。2012年から長野に引越しをして早くも5年が経ちました。空気が良く、自然環境にも恵まれて抜群な制作環境です。しかしただ1点、皆様の声を直接伺う機会がとても少なくなりました。今後はより一層、応援して下さる方々と親交を深めながら制作をして行きたいと思っております。

2017年は、勇気を持って1歩前に出るような活動にして行く所存

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画家川田祐子ニュースレター@No.2ー2017-02【有料版】

画家川田祐子ニュースレター@No.2ー2017-02【有料版】

1月は、長野市内でもめずらしく雪が降り積もりましたが、ここ数日、日中の春のような陽射しで雪もかなり解けはじめました。それでも夜になると、零度を下回る温度になります。私は珍しく、数年ぶりに風邪をひきました。寝込む程ではありませんでしたが、最初は背中から、その後に喉と鼻に来ました。ショウガをたっぷりすりおろした酒粕を甘く煮立てて、身体を温めて治しました。

どうぞ皆様も、風邪に充分気をつけられて、この

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画家川田祐子ニュースレター@No.3ー2017-03【有料版】

画家川田祐子ニュースレター@No.3ー2017-03【有料版】

まだ雪のかけらが残る庭先に山鳩が訪れるようになって来ました。
ゆるやかな春の訪れのお知らせです。
先月は、制作に希望のようなものが見えて来て、
とても良いペースで作品が出来て来るようになってきました。
これも、読者の方々からのお便りや、励ましのご感想などのお陰様です。
購読者もこの1ヶ月で、約10名増えました。
心から感謝して、制作に向かっています。

三寒四温、季節の変わり目、どうぞ皆様も、お変

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画家川田祐子ニュースレター@No.4ー2017-04【有料版】

画家川田祐子ニュースレター@No.4ー2017-04【有料版】

先月末に、近くの神社の道祖神に手を合わせていると、トットットッと小刻みな音に気付きました。見上げてみると、白と黒の縞模様。垂直な姿勢で木を叩く小さな小さな啄木鳥(キツツキ)でした。快晴の空に、枝から枝へと飛び移り、やがて姿を消しました。

今月は、テンペラ技法を使った作品が、ようやく完成しました。新鮮な卵黄と画用オイルで顔料をよく練り、極細の筆で細かく線描していく技法です。黄色い卵黄ですが、乾くと

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画家川田祐子ニュースレター@No.5ー2017-05【有料版】

画家川田祐子ニュースレター@No.5ー2017-05【有料版】

4月は花の季節。長野ではさまざまな花が一斉に咲きはじめました。梅、木瓜、桃、桜、杏子...、今は山桜が散り、花水木が満開です。

私の人生にもひとつの変化が訪れようとしています。長野に越してから5年半が経ち、長野市の環境にようやく溶け込んでおりましたが、この6月1日から、突然軽井沢町に引っ越すことに致しました。

5月は新緑の季節。新しい生活に向けて、楽しい準備がはじまりました。皆様も、どうぞよい

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画家川田祐子ニュースレター@No.6ー2017-06【有料版】

画家川田祐子ニュースレター@No.6ー2017-06【有料版】

お陰さまで、新緑の美しい季節に、軽井沢へと無事引っ越すことが出来ました。
北西に浅間山、北に離山。西に湯川、南に北陸新幹線が通り、その向こうに塩沢湖、東に軽井沢駅から北へと伸びる旧軽銀座。今まで以上に、鳥の声は響き渡り、緑の豊かさからさまざまな啓示を頂きながら、新しい制作へとかりたてられています。

画家 川田 祐子

流れゆく
2017
oil and egg tempera on canvas

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画家川田祐子ニュースレター@No.7ー2017-07【有料版】

画家川田祐子ニュースレター@No.7ー2017-07【有料版】

朝は21度くらい。昼間は26〜7度にはなりますが、日が暮れて来ると急に冷たい風が起きます。
どこからともなく涼やかにヒグラシが鳴いて、辺りが静まり返っていると、
昼間の温まった空気と冷たい風がぶつかったせいでしょうか?
遠くの方からゴロゴロと雷が鳴り始めます。

霧が雨を呼び、通り雨が来ると、
室内あちこちの突き出し窓のハンドルを回して、
羽根のように広げていた窓を閉じます。

しばらくすると雨足

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画家川田祐子ニュースレター@No.8ー2017-08【有料版】

画家川田祐子ニュースレター@No.8ー2017-08【有料版】

爽やかな朝の快晴が、一変して午後からミストで涼しくなり、
やがて夕方近くに土砂降りの雨となる日々が続いています。

今月は、作品の購入や、支援金などのお陰様で、
大作にも取り組む時間も少しずつ持てるようになって来ました。

感謝の気持ちで神仏に手を合わせて、おみくじをひくと「大吉」の文字。
その数日に、横須賀美術館作品所蔵の朗報を受けたのでした。
全ては、制作を支えて下さる方々の力が寄り集まっての

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画家川田祐子ニュースレター@No.9ー2017-09【有料版】

画家川田祐子ニュースレター@No.9ー2017-09【有料版】

雨の多かった夏も終わり、散策の足の向かう先は、もっぱら町の図書館になっています。
図書館は2カ所あり、一つはしなの鉄道の中軽井沢駅校舎内にあり、自宅から歩いて15分。
もう一つは、もう少し近くの、急坂の上にある離山図書館。

その道すがら、芙蓉、コスモス、アザミの花を楽しみ、
帰宅すると50号の作品に取り組むという日々を過ごしました。

季節の変わり目、皆様、どうぞお健やかにお過ごしください。

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画家川田祐子ニュースレター@No.10ー2017-10【有料版】

画家川田祐子ニュースレター@No.10ー2017-10【有料版】

このところ毎日雨が続いています。サンルームで過ごす時間が短くなり、窓の景色もモヤの向こう。ふと窓を見上げると、隣の2階の軒先に働き者のスズメバチたちが飛び回っているではありませんか。私を含め近隣の人たちが気づいた時には、もう直径50cm以上の大きな巣を作りあげていました。しかし、その造形の何と見事なことか、ミラクルの何事でもありません。毎日アトリエの窓からその様子を見上げて、一体どのような巣作りの

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画家川田祐子ニュースレター@No.11ー2017-11【有料版】

画家川田祐子ニュースレター@No.11ー2017-11【有料版】

よく晴れた朝、空から雨のように落葉がありました。
軽井沢でよく見かける落葉針葉樹のカラマツでした。
傘なしでは歩けないほどの勢いでしたが、
しばらくして止んだので、外を歩いてみると、
これまで豊かな雑木林が、すっかり空き地になっていて、
遠くの景色まで見渡せるようになっていました。
これまで隠されていた細かい枝ぶりが、
青空の下で銀色に光っているのでした。
余計なものが剝ぎ落とされて、風通しがよく

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画家川田祐子ニュースレター@No.12ー2017-12【有料版】

画家川田祐子ニュースレター@No.12ー2017-12【有料版】

ツピーと鳴くシジューカラたちが、昼間の暖かい日差しを浴びた冬枯れの枝に集って来るようになりました。スズメのように小さいのですが、黒、白、グレーのシックな姿です。毎朝外は零下6度くらいまで下がりますが、このところの快晴の透き通るような青空に、元気に羽ばたいて行く姿を楽しむことが出来ます。

日に一度は、キジの鳴き声も聞こえて来ます。寒くとも、生き物は活発に命を燃やし続けます。軽井沢の冬は長野市内より

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