【初出版『最強の法則』100plus】vol.147:ツイッターは拡散力を最大限に使う
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「1億総出版時代」を生き残る。
そのための宣伝プロモーション戦略、戦術をどうするのか。
ここ数回、一つ一つのメディア・SNSの特性と利用法を見ています。
前回はSNSへの出版社の評価でした。
今回はツイッターを取り上げます。
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世界的資産家イーロン・マスクが買収するというニュースが飛び交い、
注目されているツイッター。
それに伴って、スパムや偽アカウントの問題ばかりが注目を浴びていますが、SNSとしての可能性はまだまだあります。
総務省などの統計によれば、
日本のツイッターユーザー数は約5,310万人。
10代〜20代では利用率が高く、特に20代では8割近くのユーザーがアカウントを所有しています。
30代でも半数近くが利用しています。
ツイッターは若年層への訴求に効果的なSNSであるといえそうです。
この数字を見て、実は意外でした。
私はすっかり、ツイッターは“おっさんメディア”だとばかり思っていました。
先入観は禁物ですね。
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そんなツイッターの強みは、情報の拡散性とリアルタイム性です。
他のSNSと比較して、シェア(=リツイート)がされやすく、フォロワーのフォロワー、その先のユーザーにまで広く情報が届く可能性があります。
良い情報も悪い情報も、注目を集めるとあっという間に拡散されることが特徴です。
ツイッターで拡散された情報が、テレビのニュースで取り上げられることも少なくありません。
また、世の中の人が興味を持っていることや、商品やサービスの評判などの情報が探しやすい、検索性の高さも強みです。
一方、弱みは短文であることです。
場合によっては情報が誤認されてしまったり、
十分に伝わり切らなかったりすることもあるため、伝え方には十分な工夫が必要です。
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出版社や編集者、著者、ライター、書店さんのアカウントはかなり多いです。
出版社で言えば部署ごと、書籍ごとにアカウントが作られているケースも珍しくありません。
そして、一般の読書好きの方も多い印象です。
ツイッターは拡散性に優れているため、
Amazonキャンペーンなど、キャンペーンには有効です。
プレゼントキャンペーンなどは「フォロー&リツイートで応募完了」という形が多く見られます。
音声配信サービス「スペース」(Spaces)も、
クラハほどではありませんが、活発に活用されるようになっている印象です。
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一時期、ツイッターに関しては「初めて出版する人は5万~10万人のフォロワーさんが必要」という見方が出回っていました。
そのような基準を設けて著者をセレクトしている出版社は、まだあります。
しかし、フォロワー数が多ければ売れるとは言い切れません。
要は、フォロワーと著者との信頼関係がどのくらいあるか、です。
数字だけではなく、
お互いのコミュニケーションの中身まで分析しないとわからないのです。
出版社も編集者も、その点をきちんと評価する必要があるでしょう。
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次回は、インスタの活用実態を、見ていきます。
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