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11月18日 読書会報告

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

11月18日(土)の朝に開催した「東京読書倶楽部」読書会の報告です!

この日は新規の方が3名とリピーターが3名の合計7名で読書会。当日のドタ参加もあって、何だかんだで満員御礼。コーヒー片手に好きな本について語り合う。

今回は歴史好きな方が多く、司馬遼太郎さんの本だ出たとなればいくらでも話が止まらない読書家たち。まだまだ知らない世界ばかりなのだと、毎回実感する。

読書会終了後に撮影

・紹介して頂いた本

森山至貴 能町みね子「慣れろ、おちょくれ、踏み外せ」朝日出版社

早稲田大学でLGBTQに関して研究している森山氏と「オカマだけどOLやってます」の著者 能町氏の対談。マイノリティとしてコンテキスト(前提)があるからこそ、LGBTQという枠組みでは語れないものがある。

確かにレズやゲイというプロファイル(経歴)は少数派かもしれないけれども、個性というものはプロファイリングという現在進行中で捉える。その人の生きていく流れを含めて個性なんだって。

本村凌二「教養としての『ローマ史』の読み方」PHP研究所

ローマの社会学の研究者として東京大学名誉教授の称号を受けた著者の本。ローマ史と人物像の話が秀逸で、まるで物語を読んでいるかのように面白く読み進められる。

手に取ったきっかけは、最近上野は東京都美術館で「永遠の都ローマ展」をやっていたのをきっかけに、興味を持ち始めたそうで。

司馬遼太郎「坂の上の雲」新潮社

武士道と近代の合理性が入り混じった時代。日本陸軍・海軍に従事した秋山兄弟と詩人 正岡子規の3人にスポットを当て、明治維新から日露戦争終戦を描く大作。

なぜ当時強国と恐れられたロシアに対して、発展途上の日本が勝てたのかという兵法に関する話も良いのだが、質素すぎて逆に心配になる秋山兄弟の人物像も面白い。

朝比奈秋「私の盲端」朝日出版社

人工肛門(ストーマ)造設手術を受けた大学生やオスメイトを造設した患者に関して、元医者である著者があくまでもドライに表現する。気持ちよりも身体の感覚の方が優先されるのは、医者の性なのかもしれない

紹介者が最近お気に入りの作家らしいが、確かに可哀想なことかもしれないけれども、決してお涙頂戴の物語ではなく、多くの人に知ってもらってほしいんだって、あなた一人だけじゃないんだって思いを感じる。

スペンサー・ジョンソン「チーズはどこへ消えた」扶桑社

目の前のチーズを食べるか、いつなくなるかわからないから探しに行くか。自分事に置き換えると、今の仕事を続けるか、新しい仕事を探しに行くか、いつ読んでも捉え方が変わる。

どっちが正解かはわからないけれども、自分が今どっちに比重が傾いているか気付かされる。重要なことってのは、いつもシンプルなのよね。

はんざき朝未「無能の鷹」講談社

採用時点で仕事ができるオーラを醸し出していた鷹野ツメ子は、実はパソコンの使い方もわからない(ITコンサルの会社にも関わらず!)社内ニート。同僚の鶸田は気弱に見えるが、ポテンシャルはある男性社員。

2人がタッグを組むことで「バリギャリ風の上司」と「新人っぽい男性社員」になり、何だかんだ商談がうまく行っていく…。根拠のない自信ってのも、仕事には重要なのかもしれないね。

11・12月の読書会スケジュール

11月25日(土) 19:00~22:00
飲み有り読書会 BOOK & BOOZE! → あと2名募集中!

12月9日(土) 10:00~12:00
朝活×読書会
12月16日(土) 19:00~22:00
飲み有り読書会 BOOK & BOOZE!

ご興味ありましたら、コメントや各告知ページにて是非お待ちしております。皆沢に会えるのを心よりお待ちしております(*^^*)

・注意事項
こちらの読書会は、神保町ブックセンターのカフェにて開催しておりますが、運営元のUDS様の主催とは別のイベントでございます。
お見かけした際には店員さんやスタッフさんにお伺いせず、直接主催者(アンダーリムの眼鏡の男)にお声掛け下さい。

※ 読まなくなった本は、主催者が責任を持って頂きます。これだから積読がなくならないのよね。

今日もお読みいただきありがとうございました。いただいたサポートは、東京読書倶楽部の運営費に使わせていただきます。