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中古本の"おまけ"
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
中古本を買うと、前の持ち主の"おまけ"が付いてくることがある。
栞や絵葉書、切手、シール、舞台のチケット、宿泊先の領収書、お寺さんの入場券、飲食店の名刺などなど。
流石に、どこかの山を背景にした古い家族写真が挟まっていたときは驚いたけれども。
普通の栞であっても、関西の書店の情報が載っていると、あぁ前の持ち主は遠くの人だったのかなとか思い浮かべる。
刊行当時の栞がそのまま挟まっているのも趣深い。90年代の企業広告などちょっとした時間旅行を感じる。
中古本は基本的に値段が安い。見知らぬ誰かが紐解いたため、表紙が少し破れていたり、折れ目が付いているものもある。
でも、以前誰かが読んでいたからこそ、おまけという形で価値が付与されていることがある。
読まずに売られたとしたら、おまけは付いていない訳で、この本が誰かによって読まれたからこそ、おまけが付いてくる。
この本の前に、確かに人がいたんだなと実感する。
買い取る側からしたら、そういうのは、売却する前に取り除いて欲しいものなのかもしれない。
だが、個人的にはそのような"おまけ"も含めて中古本なのかなぁと思わずにはいられない。それではまた次回!
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