漫画の読み方
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
先日の読書会にて、参加者の方から漫画の読み方が分からないと伺った。これまで漫画を読まなかったかた、文字と絵をどう読み進めれば良いのか難しいと。
言われてみれば、漫画をどう読んでいるかと言語化したことがないため、読み方を説明してと言われても難しい。
御存知の通り、漫画はイラストと文字で成り立つのだが、それを今まで自分がどうやって読んだのか、どう視点を動かしてきたのかと言われると、ん?ってなる。
自転車ってどうバランスを取るのかとか、クロールはどう手を動かすのかと聞かれているのと同様、慣れと言うか、感覚的なものに近い。
少なくとも、人間の脳はマルチタスクができない構造であるため、文字を読みながら、イラストを眺めることは基本的には不可能である。
実際、文字を追っているときは、イラストの印象が薄くなる。逆に扉絵とかでインパクトのある絵があると、文字に注意がいかなくなる(そもそも文字がない場合もあるが)。
私の場合は、基本的に文字を追っていることのほうが多い。文字を読んでから、絵を見て、また文字に戻る。強いて言えば、子供向けの絵本を読んでいるときと同じような感じだろうか?
漫画は2つの動作を同時進行で読み進めていくと考えると、なるほど、普段から漫画を読まない人にとっては難しいことなんだなとも思う。
とは言え、慣れるために無理してでも漫画を読むというのも、どこかおかしなこと。
無理してでも漫画を読む必要性があるかと問われたら、ノベライズで良いのではとも思ってしまう。
話は変わるが、私自身、車の運転が大の苦手である。フォークリフトを乗り回していた経験はあるが、公道で車を運転すると、怖くて怖くて…。
いやいや、そんな別に難しいことではないよと言う人が多数派かもしれないが、本人からしたら恐ろしくて仕方がない。
父さんからは、いざというときのために車の運転くらいできるようになれと、慣れれば簡単だからと言われるが、決まって「やめておけ、死人が出るぞ」と返している。
車に限らず、本人が嫌がっていることを、無理して勧める人はいないだろう。無理なものは無理でも良いのが私の信条なり。
話は戻るが、漫画に限った話ではなく、小説だろうがビジネス書だろうが、読みにくいと思った本を無理して読むのは不健康である。
それならば、読みやすいと思えるような本から紐解くほうがまだいい。最初から小難しい書籍に挑戦するくらいなら、簡単で読みやすい本に着手する方が何事も長続きするだろう。
なかなか漫画を読めないという人は少ないかもしれないが、どんなジャンルの本に挑戦する時にも、まずは手軽なものから紐解くのを推奨する。
それこそ、先に映像化したものを観てしまうのも良きという意見もある。アニメやドラマで流れを掴んでから、漫画や小説に取り組んでみるほうが、流れや感覚が掴みやすくなる。
本の読み方というものは、それなりにスキル的なものがあるのだなと、改めて実感した次第。それではまた次回!
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