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写真を捨てる≠過去を捨てる

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

今から約3年前に購入したOLYMPUSはE-M10Ⅲ。旅行用に購入したこともあり、写真がいつの間にか大量に溜まっている。

最近は一枚ずつ現像しなくても、フォトブックやZINEもネットで簡単に作れてしまう。ただ、いざ作った後に読み返すかと思うと、ちょっぴり微妙である。

だとしたら、一体何のためにカメラを買ったのか。ちょっと本末転倒気味である。

それはさておき、最近隙間時間に、スマホのフォルダ内にある写真を捨てている。

毎日のように空き容量がありません!と警告を受けていたので、こまめに見ては消すようにしている。

最初は少し躊躇する。写真を捨ててしまったら、その思い出も消えてしまうのではないか、と。

でもよくよく思えば、所詮その程度の思い出だったのではとも思う。本当に素敵な記憶というものは、写真などなくても思い出すことができる。

先日読み終えたブルックス・パーマーさんの「心の中がグチャグチャで捨てられないあなたへ」ディスカヴァートゥエンティワン (2020)の中にも、「過去に生きる」のと「思い出を大切にする」のとは違うという章がある。

特定の瞬間を「すばらしいもの」として指定すると、心の中でそれにしがみついてしまうのです。

同著 96頁より抜粋

写真を見ると、あぁこんなところにも行ったなぁと思い出す。すると、この写真を見ないとこの思い出も忘れてしまうのではと思ってしまう。

でも、そこに訪れないという過去は決して消えなることはない。

写真を捨ててしまったとしても、その体験は失われることはない。忘れてしまったのならば、また訪れれば良いのだ。

それに、何十枚残さずとも、たった一枚さえあれば思い出せることもある。

そのための最高の一枚を撮るために、やはりカメラを持ってお出掛けする。

そう言う自己弁護。それではまた次回!

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