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本の"捉え方"から見る人物像

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

読書会を主催したり、参加したりすると、本当に様々な人に出逢います。同じ本を読んでも感想が異なるのは当たり前ですが、たまに話していると「あれ?」って思う時がございます。

あくまでも私の主観ですが、それは本の”捉え方”がそもそも違うんだなと思います。捉え方が違うもの同士が集まると、話がどうもぎこちなくなる感じがします。そして、その捉え方は大きく分けて3種類に分類されると私は考えます。

本を"情報"として捉えているタイプ
基本的にビジネス書や論文、研究データに関する本を読む。
事実やデータを重んじるため、精神論や自己啓発系などのメンタルを鍛える感じの周りくどい本は苦手。
本を最初から最後まで読まず、自分にとって必要な部分を選択して読む。
ミステリーなどの結末がわかるまで時間のかかる小説は読まない(原作より映画派)傾向。
電子版やデータ化することにより蔵書は避ける。 古本や古書などの時代遅れなものは買わない。
プレゼンテーションのように理路整然と語る。
自分の考えよりも、事実を重んじるため、無駄な議論を避ける。
記憶力が良く、講義かの如く話が長い。感情があまり変わらない。

本を"娯楽"として捉えているタイプ
SFやミステリーなどのエンターテインメントや、日常とかけ離れた時間を楽しむために読む。
好きな作家やジャンルがあり、基本的には同じような文体の作品を好む。
読むスピードが非常に早かったり、夜を徹して読書に明け暮れることができる。
好きな作家の最新刊を追い、最近の出版状況や話題の本に詳しい。
蔵書においては、お気に入りの本はいつまでも取っておきたいと考え、概ね紙の本を好む。
相手の話は聞くことに徹するが、好きなものを語ると止まらなくなる。
感性が豊かで、本のあらすじや内容に惹かれるよりも、その著者の文体や見方に感動する。
感想は「とにかくすごかった」などの感性で話す事が多い。

本を"教養"として捉えているタイプ
この中でも2種類に分類される。一つが新しいものから古典など多種多様の本を読むタイプ、もう一つが特定の分野(歴史や科学、芸術など)について専門的に読むタイプ。
どんな本でも自分なりの解釈を考えたくなり、一冊を深く読むことで学びや気づきを得ようとする。
本を要約したり、まとめたり、アウトプットすることを習慣としている。
相手の価値観とか捉え方を受け入れ、自分の考えをブラッシュアップしたり、その本や作家に関する議論が好き。
本の内容に加えて、そこから学んだことや実体験を織り交ぜて話す。
この著者は何を語りたいのか、伝えたいのかを考えて読む癖がある。
質問や、時には異論を唱える。

以上が、私の考える本の捉え方のタイプである。勿論どれが一番優れているというわけではなく、こう読み方もあるのだなと知ることが大事なのだと私は考える。それが引いては、コミュニケーションにもつながります。

普段の会話の中でも、自分の話したいことだけを話すのではもったいないです。相手はこういうタイプだから、こんな話が盛り上がるなと分かった方が、どんな人でも楽しく話せるはずです。

"情報"タイプは感性を磨く本を読んでみるのも良い、”娯楽”タイプは自分なりの解釈を考えてみるのも良い、"教養"タイプは多くの内容を知るために効率的になるのも良い。たまには、ね。それではまた次回!

・追記
あくまでも私の主観です。あしからず。

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