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読書会にどんな人が来る?

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

かれこれ1年以上読書会を開催しているが、読書会には本当に様々な方がいらっしゃる。

私の読書会には年齢制限を設けないこともあり、幅広い年代の方がいらっしゃる。L'Arc~en~Ciel好きのご年配の方から、芥川龍之介の「河童」を20回以上読み返している女子高校生まで様々である。

仕事も勿論様々である。自営業の人もいれば、コンサルや工場勤務の方もいる。神保町で主催していることもあり、出版社や編集に関わる仕事をしている方もちらほら。

よく何故神保町で開催しているのですかと聞かれる。集客を考えれば池袋や新宿の方が人が集まる可能性は高いが、神保町というブランドが"本が好きな人"を集めるのにふさわしい場所だと考えている。

総じて読書が好きな人が集まっているが、本に対する捉え方や思考は一人ひとり異なる。

同じ価値観を持った者を集めることを最良と認識する人もいるが、こと読書会に限って言えば、多様な考え方が飛び交うのが楽しいと個人的には思う。

読書会の面白さの一つは、自分が今まで知らなかった世界を知ることにある。世の中にはこのような考え方を持つ人もいるのだなと、話を聞いているだけでも新鮮である。

最近ブレイディみかこさんの「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」新潮社の2巻目を読み終えた。去年あたりに1巻目を読み、先日神保町で2巻目を発見して購入した次第。

多様性のある場所は揉めるし、分断も起こるが、それがある現場には補強し合って回っていく強さがある。

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」(2021)57頁より抜粋

私の読書会が個人の考え方を決して否定しない時間にすると公言している事もあってか、それ目当てに個々人の心の内を語る場にしている方も少なくない。

うつ病時代に私を支えてくれた仏教の素晴らしさを滔々と語る方、男女という感覚を持ち合わせていないと語る方、是が非でも自営業という生き方を勧める方など。

そのような考え方に対して真っ向から反対することもできる。選挙や口論ななど対立を生むものは大抵価値観の違いからくる。

「多様性ってやつは物事をややこしくするし、喧嘩や衝突が絶えないし、そりゃないほうが楽よ」
「楽じゃないものが、どうしていいの?」
「楽ばっかりしていると、無知になるから」

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(2019) 59頁より抜粋

相手と壁を作りたければ、相手の考え方を真っ向から否定すればいい。

私は否定する教養も倫理も持ち合わせていないため、どんな話も純粋に楽しんでいる。そりゃ時折むっとするときもあるけれども、それは読書会の進行の妨げになる時である。

単純に、私の場合は世間に歩み寄らなかったばかりに無知なことばかりなのだが。それではまた次回!

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