読書の時間的価値(時給換算編)
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
会社の本をいくつか物色している時に、読書の価値について興味深い内容を見かけた。
前提はビジネス書や技術書など、自分の価値を高めることを目的とした「本は最後まで読む必要性はない」こと。
なぜならば、あなたの時間的価値、つまり時給に見合う情報がその本から得られそうにない場合、その読書の時間はサンクコスト(埋没費用)、要は無駄になるという。
例えば、2,000円で本を買うとして、その本を読むのに3時間かかるとしたら、その本の価値は2,000円ではなく、あなたの時給(仮に2,000円/時間だとしたら)8,000円もかかる。
もしその本を読み終えた後、8,000円以上の価値を生み出せるのならば、得をしたことになる。
でも、そのコストを上回る対価を得られないならば、これ以上読み進めるのは無駄であり、他の本を読むのが良いと。
とまぁこんなことが書いてあったのだが、確かに、理屈は分からなくはない。
あくまでも技術書やビジネス書など、この本を読んだ後、仕事や人生に役立てること、アウトプットを前提とするならば、そのために掛ける費用はなるべく少ない方がいい。
商売の原理原則は「売上-費用=収益」で成り立つ。収益を増やすには、売上を増やすか、費用を抑えるかの2つしかない。
だからこそ、なるべく短い時間で本を読み終える"速読術"や、目的意識を持ってから本を読むといったマインドが大事なのだろう。
先日見かけた記事のなかにも、"読書中迷子にならないため"には、本を読む順番が大切というものがあった。
あらかじめ読書のゴールを設定をすることにより、読んでいる間に要点からぶれることがなくなりにくくなるという。
それもまた、同じ本の中で読み返すという、無駄をなくすためのものなのだろう。
ひとつの本を読み切るまでに、無駄回りをせず最短ルートを取る。それが読書のコストを抑えることにつながると。
ただひとつ引っかかることとすれば、その本で学ぶこと(将来得られるであろう収益)が、現時点でどうやって測れるのだろうか。
仮にその本を読むのに、本の定価+時給換算の時間で5,000円だった場合、その本を読んだ後、どうやって5,000円以上の収益が得られると今計算できるのだろうか。
どうもそれが引っかかってしまい、結局最初から最後まで目を通してしまう。
むしろ、自分が興味なかった、あるいは必要がないと思っていた章にこそ、自分にとって価値があるものがあるかもしれないと(経済的・精神的問わず)。
もちろん、読書術にはさまざまな流派がある。これらのように最後まで読まないことを勧める本もあれば、速読、あるいは遅読をおすすめすることもある。
それで言うと、個人的には、本を一冊読み終えて、何かひとつでも学ぶことがあれば良いくらいの気持ちであれば、どんな読み方でも良いとも思う。
ただまぁ、沢山本を読むために、こういう考え方も大事だなと、会社の図書スペースに並ぶ多種多様な書籍を前に思う。それではまた次回!
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