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現代短歌に触れる

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

先日木下龍也さんの「天才による凡人のための短歌教室」を読み終えてから、短歌というものに少し興味を持ち始めている。

興味があると言っても、自分で1句読むのではなく、単純に知らない世界を知りたいという感覚である。

そこで会社の図書スペースに新刊として置かれていた、書肆侃侃房発行の「現代短歌パスポート1 シュガーしらしら号」(2023)を借りて読んだ。現代短歌をリクエストするとは、物好きな方もいるもんだなと思う(借りている私も大分変わり者だが)。

今まで短歌にあまり触れてこなかったこともあり、どうも短歌を読む際に、五七五七七のリズムを意識しすぎたり、言葉の並べ方に慣れないことが多い。

個人的な所感ではあるが、現代短歌は31文字(音)の基礎は同じものの、どこか枠組みを超えた自由を感じる。

格式に囚われず、心の内を呟いているかのうような、繊細さを感じる。

やさしさの意味をひっそり書きかえる
おもちいくつ?と訊かれる朝に

宇都宮敦「羊毛期の到来(ウール、ウール、ウール)」

緊急停止ボタンを押さずに済んでいる
たくさんの人生で混み合う

千種創一「White Train」

また会おう。
遠くに行ってもだいじょうぶ。
道ってそういうふうにできてる。

初谷むい「天国紀行」

言葉は必ずしも多ければ良いものではない。多ければ多いほど、蛇足になる可能性も高い。

短いながらも、自分の心の内を言葉にする。もちろん上手くいかなかった作品ばかりかもしれないが、試行錯誤しながらより良いものを造り上げていく。

そうやって、言葉はより洗練されていく。

時には心が赴くままに、詩集や短歌に触れるのも悪くない。それではまた次回!

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