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【東京道路奇景ガイド・番外編】 阪神高速・阿波座ジャンクション

こんにちは。交通技術ライターの川辺謙一です。

今回は、「東京道路奇景」の「番外編」として、阪神高速の阿波座(あわざ)ジャンクション(JCT)をご紹介します。これは東京ではなく大阪にありますが、これまで紹介してきた「東京道路奇景」と同様に、道路が織りなす不思議な風景が見られる場所です。

立体構造がとくに複雑なJCTを「横綱」と呼ぶならば、東京にある箱崎JCTは「東の横綱」、大阪にある阿波座JCTは「西の横綱」と呼べるでしょう。

■阿波座JCTの概要

阿波座JCTは、阪神高速の3号神戸線と16号大阪港線が接続するJCTです。すべての方向にアクセスできる「フルJCT」ではなく、3号神戸線が1号環状線方向のみに接続する「ハーフJCT」です。

最寄駅は、大阪メトロの阿波座駅

阿波座JCTは、阿波座駅前交差点の真上にあります。この交差点は、その名の通り地下鉄の阿波座駅(大阪メトロ中央線・千日前線の接続駅)の近くにあり、東西に通る中央大通と南北に通る新なにわ筋が交差しています。

「交差点直上の空間を最大限に使って造ったJCT」という点では、このシリーズの第3回で紹介した首都高の西新宿JCTとよく似ています。

■交差点から見上げる「奇景」

阿波座JCTを「鑑賞」する代表的な場所は、阿波座駅前交差点です。どこから見てもユニークな風景を楽しむことができますが、私個人は北西側(阿波座駅8番出入口付近)にある歩道から見上げるのをお勧めします。

このJCTの風景は、「昼」であっても十分に楽しめます。

「昼」の阿波座ジャンクション

ただ、お勧めしたいのは「夜」です。空が暗くなると、複雑に重なり合う高架橋たちがライトアップされて浮かび上がり、非現実的な風景を楽しむことができます。

「夜」の阿波座ジャンクション

関西地方にお住まいの方や、出張などで大阪に行かれる方は、ぜひ地下鉄に乗って阿波座駅で降り、この風景を「鑑賞」されてはいかがでしょうか。

なお、阪神高速の公式サイトには、阿波座ジャンクションの風景を360度見渡すことができるページがあります。


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