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電車に自転車を持ち込める都市・ベルリン

こんにちは。交通技術ライターの川辺謙一です。
今回は「電車に自転車を持ち込める都市・ベルリン」と題して、ドイツの首都・ベルリンの自転車事情をご紹介します。

■自転車通勤をしやすい都市

ベルリンは、自転車が走りやすい都市です。おもな道路には自転車が通行するための自転車専用レーンが整備されており、バス・電車・路面電車には自転車を持ち込むことができます。自転車に乗るのが好きな方にとっては理想的な街と言えるかもしれません。

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このため、ベルリンでは自転車で移動している人をよく見かけます。朝夕のラッシュ時には、道路で自転車が頻繁に行き来します。

自転車で通勤する人もたくさんいます。自宅から駅まで自転車に乗ってから、自転車を持って電車で移動し、降りた駅からオフィスまで自転車に乗る。ラッシュ時にはそのような人をよく見かけます。

■整備された自転車レーン

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先ほども述べたとおり、ベルリンのおもな道路では自転車レーンが整備されています。

近年は東京でも自転車レーンを整備する動きがありますが、車道との区分があいまいで、自転車が安全に走るのが難しい場所も少なくありません。

その点ベルリンは、もともと道路の幅に余裕があり、自転車道と車道の区分が明確になっている場所が多いので、自転車が安全に走れるようになっています。

■自転車を持ち込める車両

ベルリンのバスや電車、路面電車では、自転車を持ち込める場所があらかじめ決まっており、そこに自転車のマークが付けられています。

下の写真は、近郊電車(Sバーン)の窓に描かれた自転車のマークです。このマークがついた車両の車内では、自転車を持ち込んでいる人をよく見かけます。

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下の写真は、路面電車です。自転車のほかに、車椅子やベビーカーのマークがついており、それぞれを持ち込めるようになっています。

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■日本の都市では実現できるか

近年日本では、自転車のよさが見直されていますが、ベルリンほど自転車での移動が便利な都市はまだないと言えるでしょう。日本の都市は、ベルリンにくらべると交通のキャパシティに余裕がないので、ベルリンのような自転車交通を実現するのは難しいかもしれません。

ただ、今後少しずつ交通事情が改善され、ベルリンに近づく都市が増えるといいですね。

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